暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 24 「地上本部襲撃」
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外の攻撃は止まっていますが、中の様子は不明です! ……本部に向かって航空戦力?』
『速い!? ランク……推定オーバーS!』

 オーバーSランクの魔導師……この状況で許可のない飛行で本部に向かっているあたり、敵勢力と考えるのが普通だろう。故に俺達はそれの対応をしなければならない。ここで問題になるのは誰がその対応に当たるかだ。
 まずフォワード達には無理だ。空中戦に不向きというのも理由ではあるが、リミッターの掛かった状態のなのは達にさえ勝つことができないこいつらでは、オーバーSの相手をさせても一瞬にして蹴散らされるだけだろう。順当なのは俺かヴィータか……

「そっちはあたしとリインが上がる」
「大丈夫か?」
「伊達にオーバーSの近くで過ごしてきてねぇよ。あたし達に任せな」

 その代わりお前はちゃんとフォワード達の面倒となのは達にデバイスを届けろよ、と言わんばかりにヴィータははやてとシグナムから預かっていたデバイスをこちらに渡してきた。
 なのはのデバイスであるレイジングハートはスバルが預かっていると聞いているし、フェイトのデバイスであるバルディッシュは俺が預かっている。隊長陣に渡すべきデバイスはこれで揃ったことになる。

「お前ら、無茶だけはするんじゃねぇぞ。リイン、ユニゾン行くぞ!」
「はい!」

 ヴィータとリインは高く飛翔しながらユニゾンし、空の彼方へ向かった。
 相手がオーバーSということを考えると不安を覚えてしまうが、ヴィータの実力も確かなものだ。取得しているランクは空戦AAA+であるが、オーバーSであるなのは達とも十分に戦える力を持っている。今はただ彼女を信じて成すべきことを成すのが最善だろう。

「俺達も急いで向かうぞ。気を抜くな!」
「「「「――はい!」」」」



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