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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第94話
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後でペガサスを見させて頂いてもいいでしょうか〜?”聖獣”とも称されている伝承上でしか存在しない天馬(ペガサス)をいつかこの目にしたいと思っていたんですよ〜!」

「フフッ、別に構いませんけどペガサスはその背に乙女しか乗せませんから、男性であるトマス殿は乗れませんわよ?」

「おお〜!そこは伝承通りなんですね〜!いや〜、ますますペガサスを見るのが楽しみになってきました〜!」

更に自分にまで話を振られたシグルーンは苦笑しながら答えた。



「し、しかしあのフードの男がトマス教官だったとはな……」

「あはは……さすがにビックリしたよね。」

「わたしも全然気付かなかった。」

「フードを被って素顔を隠していたのもそうですが、声も若干変えていましたから、普通なら気付きませんわ……」

「ポワンとしている割には意外な才能があるわね……」

フードの男がトマス教官だと知ったマキアス達がそれぞれ驚いている中、セリーヌは呆れと同時に感心した様子でトマス教官を見つめていた。



「でも、どうしてトリスタを離れられたんですか?」」

「実は、ヴァンダイク学院長からお願いされましてね〜。各地に散った学院生たちの様子を確かめていたんですよ〜。困っている学院生がいたらそれとなく助けたりとか。」

「そうだったんですか。」

「わたしやジョルジュ君も学院長のおかげでみんなと合流できたけど……」

「……つくづく、オレたちは多くの人に助けられているんだな。」

「ああ……実感してしまうな。」

「フフ、ちゃんと心に留めておくことね。」

ガイウスとリィンの言葉を聞いたサラ教官は口元に笑みを浮かべた。



「ともかく、双龍橋の一件は何とか解決することができた。これから再び各地での情報収集を始めるとしよう。」

「ああ、そうだな。新たに双龍橋に降りられるようになったけど……各地の手伝いもしつつ、今までの場所でもあらためて情報を集めたほうがよさそうだ。」

「かいちょー、また依頼とかは入ってるの?」

「うん、皇子殿下から届いているから確認してみて。」

その後端末で依頼を確認したリィン達は帝国各地を回って依頼の消化や学院生達との合流を開始した。一方その頃最後のはぐれた仲間であるエリィ・マクダエルと共にマクダエル議長を救出したロイド達はマクダエル議長のある提案に乗る事にし、更にその提案の為に必要な人物―――リウイ、ヴァイス、ギュランドロスを一時的にメルカバに乗船してもらっていた。



〜同時刻・メルカバ〜



「なるほどな………」

「俺達にとっても願ってもない話だ。感謝するぜ、マクダエル議長!」

「………現状では最高の策だな。」

マクダエル議長から
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