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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜空の女神の目的〜
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〜グランセル城・客室〜



「なっ……と言う事は”D∴G教団”の大元の資金源は”IBC”だったのか!」

「クロイス家がそのような計画を遥か昔から立てていたなんて……」

説明を聞き終えたカシウスは厳しい表情で声を上げ、クローディア姫は信じられない表情をし

「……一体どこでそのような情報を?」

リウイ達―――メンフィル帝国が七耀教会ですら知らないと思われる歴史を知っている事が気になっていたアリシア女王は尋ねた。



「以前のD∴G教団幹部―――ヨアヒム・ギュンターによるクロスベル襲撃の復興に手を貸していた際に、教団の真実を追っていたレンが部下達と共にクロスベルにある古の遺跡の一つ―――”星見の塔”にあった膨大な量の古文書を複写し、本国に持ち帰って解読した際に判明した。」

「レンちゃんが……」

シルヴァンの説明を聞いたクローディア姫は複雑そうな表情をし

「しかし……そのクロイス家が創造した”零の至宝”―――キーア殿、でしたか。彼女と”空の女神”がどう関係しているのですか?」

ある事に疑問を感じたユリア准佐は不思議そうな表情で尋ねた。



「……”因果”に干渉できる”幻の至宝”を目指して完成した”零の至宝”は時空間をも干渉できる”幻の至宝”を越える”至宝”――――つまり、『世界を紡ぐ力』を秘めているとの事だ。」

「なっ!?」

「せ、『世界を紡ぐ力』…………――――!ま、まさか……!?」

「……メンフィル帝国―――いえ、異世界とゼムリア大陸が繋がった理由は時代が異な――――いえ、”並行世界”の”零の至宝”による”奇蹟”という事ですか?」

リウイの説明を聞いたユリア准佐は驚き、ある事に気付いたクローディア姫は血相を変え、カシウスは真剣な表情で尋ねた。



「恐らくそうだと思われますわ。そしてそれは現代のゼムリア大陸に飛ばされた私達や現代に転生したヴァイスさん達にも言える事。つまりこことは別の世界であるゼムリア大陸――――並行世界のゼムリア大陸に存在する”零の至宝”―――キーアちゃんが既に”ゼムリア大陸の本来の歴史”を”改変”して、今の状況にした可能性が非常に高いのです。」

「そこに付け加えて言わせてもらうが”空の女神”の系譜も”零の至宝”が関わっている可能性もある。」

「……………………」

ルイーネとリウイの口から出た驚愕の話にクローディア姫達は重々しい様子を纏って黙り込み

「……ならば、”空の女神”がミントさんの”力”によって過去からいらっしゃり、現代のゼムリア大陸に降り立った目的は……」

ある事に気付いたアリシア女王は身体を震わせながら驚きの表情でリウイ達を見つめ

「ああ、クロイス家によって”零の至宝”で”ゼムリア大陸の
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