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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第36話
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しょう、シグルーン様。」

エリゼは明確な答えを言わず、シグルーンに退出を促した。

「ええ。それでは皆様。次の再会が”どのような形”でも私は楽しみにしていますわね?」

エリゼに促されたシグルーンは不敵な笑みを浮かべてリィン達を見回した後エリゼと共に部屋から退出し、二人が退出するとシグルーンの話の所々にメンフィル帝国がエレボニア帝国に戦争を仕掛ける事が確定した事に気付いていたリィン達はそれぞれ重々しい様子を纏って黙り込んでいたがやがて気を取り直し、次の出発に向けてそれぞれ身体を休ませ始めた。



同日、20:30―――



〜パンタグリュエル〜



「何?監視塔にいる部隊どころかノルド方面に送った援軍やアイゼンガルド方面に展開している部隊と連絡が取れないだと?」

数時間後兵士の報告を聞いたカイエン公爵は信じられない表情で尋ねた。

「は、はい……空挺部隊からの最後の通信では何やら訳の分からない事を言っていました……弓矢で軍用飛行艇が撃ち落されたとか、異種族の軍団が現れたとか……」

「何だそれは??弓矢で軍用飛行艇が落とされる訳がないだろう。」

「………異種族の軍団と言うのは気になりますね。まさかメンフィル帝国軍か?」

兵士の報告を聞いたカイエン公爵は呆れ、ルーファスは真剣な表情で尋ねた。



「いえ、そのような報告はありませんでした。ただ敵軍の将と思われる者が自然や精霊がどうのとか叫んでいたそうです。」

「精霊だと?まさか伝承でしか伝えられていない精霊が正規軍に手を貸したというのか?馬鹿馬鹿しい。夢でも見たのではないか?」

「………………真偽はともかく、どうやら尋常ではない出来事がノルド高原で起こったのかもしれませんね。念の為に西部に回していた部隊の一部と”協力者”達をノルド方面に向かわせ、連絡が取れなくなった部隊の行方を探らせます。」

「うむ、采配はルーファス君に任せる。」

そしてカイエン公爵と兵士が離れるとルーファスは一人考え込んでいた。

「……………一体ノルド高原で”何が”起こったというのだ……?凶兆の前触れのようで、不気味だな……」

後日、事の次第―――ノルドの民達とノルド高原の大自然を守る為に精霊達がノルド方面の部隊を殲滅し、今もノルドの民達を護り続けている事を知ったルーファスは自分の”計画通り”になる事を確信して配置した部隊が生身の精霊達によって”全滅”させられたことや精霊達が人間達を守護するという”普通なら絶対にありえない出来事”に愕然とした後新たに向かわせるノルド方面の部隊には絶対にノルド高原に進軍せずに戦うように指示をし、その結果ノルド方面の部隊は進軍ルートが限定されてしまい、その結果進軍ルートが一定である事に気付いた第三機
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