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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十話 宮仕えは大変なのです。
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の階級を無視する言動を行うからの」

 と、ワルターメッツ。

「じゃが、必罰信賞は武門の拠って立つところ。それを無視するわけにはいかんじゃろう。かのバウムガルデン家の幼年学校の従卒には、放校処分が相当と儂は考える」

 それはあまりにも!という声が四方から飛んだ。宇宙艦隊司令長官や統帥本部総長までもが異論を唱えている。マインホフ元帥は意外そうに目をぱちくりさせた。
 これにはもちろん裏があり、あのカロリーネ皇女殿下が皇帝を通じて「バウムガルデン家の子って超イケメンで私好み!!だから絶対に手ェ出すんじゃないわよ!!」などと軍上層部にドスを込めて話したうえ、さらにファーレンハイトを通じてバウムガルデン家の公爵閣下にご注進に及んだ結果、とんでもない圧力が軍事法廷にかかってきたのである。すなわち、バウムガルデン家の息子並びにシュタインメッツには絶対に手出しをするな、と。
 まさかチート皇女殿下がそこまでやろうとはアレーナも予想できなかったわけであり、これについてはアレーナの甘さであったと言えた。

 結局、アルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデン及びシュタインメッツはおとがめなし。シャフツベリー中将はエル・ファシル星域制圧と敵将を捕虜にした功績と多数の艦艇及び人命を失った過失を考慮され、二階級の降格という処分に相成った。参謀長以下も一階級降格、けん責、減俸というそれぞれの処罰が下り、一応のことは済んだのである。

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