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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第一部〜灰色の戦記〜 第9話
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に対して色々思う所はありますが、だからと言って多くの人々が犠牲になる戦争だけは反対です。」

ルシア夫人は不安そうな表情で問いかけた後静かな表情になり

「母さん…………」

ルシア夫人の答えを聞いたリィンは驚きの表情でルシア夫人を見つめた。



「……一応、進言はしておきますがあまり期待はしないで下さい。今回の件……かの”ハーメル”の件と類似している部分がある上、今回の件を企てたのはエレボニア帝国の大貴族―――”四大名門”の一角ですし………」

「”ハーメル”?」

「一体何の事でしょう?」

(”ハーメル”……”結社”の第三柱、”白面”が企てたあの件ね。)

「!!!おい、エリゼお嬢さん!まさかあんた……”ハーメル”の件を知っているのか!?」

ルシア夫人に複雑そうな表情で答えた後厳しい表情になったエリゼの話にリィンとセレーネは首を傾げ、セリーヌは目を細め、トヴァルは血相を変えてエリゼを見つめた。



「――――リフィアの秘書も兼ねる事になった際に皇族―――それも次期皇帝になる事が約束されているリフィアの秘書を務めるのならば国家が秘匿している重要な情報も知っておくべきだという事で、その際に知りました。」

「そうか………」

「トヴァルさん?」

「その”ハーメル”とは何なのですか?」

エリゼの答えを聞いて重々しい様子を纏っているトヴァルに不思議そうな表情をしたリィンとセレーネは尋ね

「詳しい事は言えないが、その”ハーメル”ってのは12年前の”百日戦役”が勃発した原因でな。エリゼお嬢さんの言う通り、今回のユミル襲撃の件はその”ハーメル”の件と重なっている部分があるんだよ。しかもその12年前の際にも”結社”の”蛇の使徒”が関わっていたんだ。」

「なっ!?」

「ま、まさかその件にもクロチルダさんが………!?」

トヴァルの説明を聞くと二人はそれぞれ血相を変えた。



「―――いえ、”あの件”にはヴィータは関わっていないし、その頃のヴィータはまだアタシ達と一緒にアタシ達―――”魔女の眷属(ヘクセンブリード)”の隠れ里にいた頃よ。あの件に関わったのは他の”蛇の使徒”よ。」

「セリーヌ?」

「オイオイ……その件も知っているとか、どんだけの情報通だよ。」

セリーヌの言葉を聞いたリィンは不思議そうな表情をし、トヴァルは疲れた表情でセリーヌを見つめた。



「―――とにかく、メンフィル帝国がエレボニア帝国との開戦を決定するまではまだ猶予はあると思いますので、私もリフィアに戦争だけは止めるように進言し、無理ならせめてエレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する為の”条件”を出してくれるように進言しておきます。ですので兄様達は今は目の前の目的
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