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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜”裏の協力者達”〜(序章終了)
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〜パンタグリュエル〜



「………………………」

「―――何が見えるかね?」

ある人物―――ルーファスが地上を見下ろしているとクロウを伴ったカイエン公爵がルーファスに近づいてきた。



「これはカイエン公―――それに”蒼の騎士”どの。」

「どうかね、ルーファス君?遥かな高みから地上を見下ろすというのはなかなか愉快なものだろう。それが”勝利”の決まっている戦場の空ともなれば尚更に。」

「いえ、私ごとき若輩者にその余裕はとてもありません。今この時も、地上は戦火と硝煙の匂いに満ちている……それを思えば、領民たちのことが気がかりでもありますから。」

カイエン公爵に問いかけられたルーファスは苦笑した後静かな表情になった。



「ハハ、その若さでなんとも思慮深いことだ。さすがはアルバレア公自慢のご子息と言った所か。お父上も君の働きぶりに”さぞ”鼻の高い思いをしていよう。」

「フフ、勿体なきお言葉。未熟な身ではありますが、”主宰”たる閣下の期待に沿える働きをさせてもらう所存です。」

「頼りにしているよ―――貴族連合軍”総参謀”どの。混乱に喘ぐ民のためにも、我々は力を結集し、迅速に戦を終結に導かねばなるまい。今後の戦略はまとまっているだろうね?」

ルーファスに見つめられたカイエン公爵は口元に笑みを浮かべた後探るような視線でルーファスを見つめた。



「―――帝国全土の支配率は今や6割に達しています。ですがいまだ、正規軍も5割の戦力を残している上、東西のメンフィル帝国領が警戒レベルを強めている状況。残存する機甲師団を、東西でいかに分断するかとメンフィル帝国の動きが、今後の鍵となるでしょう。」

「フフ、結構。そのための君であり、”機甲兵部隊”というわけだ。オーレリア将軍にウォレス将軍……領邦軍きっての英雄たちもいる。歌姫殿や多くの協力者たちも我々に力を貸してくれている。勝利は目前――そう思わないかね。クロウ・アームブラスト君?」

「ハハ…………どうだかな。言っておくが、”騎神”だって万能じゃない。ガレリア要塞を消滅させちまったクロスベルの”神機”だったか―――あそこまでの非常識な力はさすがに持ち合わせていないしな。」

カイエン公爵に視線を向けられた黒衣の姿のクロウは真剣な表情で答えた。



「ハハ、我らが騎士殿はずいぶんと謙虚なことだ。まあ、今はクロスベル方面とわざわざ事を構える必要はない。ギリアス・オズボーン。愛おしくも忌まわしき我らが宿敵は既に斃れた―――当面は、帝国という”器”を濁らせてきた泥水を徹底的に洗い流すとしよう。”貴族による支配”という、あるべき姿を取り戻すためにもな。」

「御意に。」

「……………………」

地上を見下ろして高々と
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