暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第5話
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
〜鳳翼館・露天風呂〜



「ふぅ…………(やっぱりいいな、露天風呂は。溜まっていた疲れが芯から溶け出して行くみたいだ……自分では気付かなかったけど、本当に疲れていたんだな。)」

露天風呂で身体に溜まっていた疲れを癒していたリィンはこれからの事を思い出して黙り込んだ。

(―――俺は一体、これから一体どうすればいいんだろう。オズボーン宰相が狙撃され、帝都が占領されて……士官学院もトリスタも、貴族連合の手に落ちてしまった。俺は……あいつにこの上ないくらいに敗れた。よく知りもしない”騎神”の力を何とか借りたものの……それでもあいつには―――クロウには全く届かなかった。今ならわかる……クロウは完全に手を抜いていた。あの”奥の手”を使わなくたってこちらを完全に圧倒できたはずだ。それなのに一時の勝利に浮かれてただの一撃にやられるなんて。)

オルディーネとの戦いを思い出したリィンは自分の力の無さに様々な想いを抱えた。

(……俺に、もっと力さえあれば。あそこで踏み留まれていれば、きっと”何か”が変わっていたはずだ。なのに、みんなを残して自分だけが逃げ延びるなんて……”騎神”やセリーヌのせいなんかじゃない……すべては俺の力が足りなかったせいだ……全部―――いや、セレーネやベルフェゴール達を除いた全てを失くしてしまった。せっかく手に入れた居場所も、仲間も……自分が進むべき道すら……)

「――兄様。……失礼します。」

リィンが様々な事に後悔をしているとなんと湯着をつけたエリスが頬を赤らめて露天風呂に現れた。



「エリス……?ど、どうしてここに?」

(あら♪)

(ふふふ、少々意外な展開になりましたね。今の内に結界を展開した方がいいのではないですか?)

(え、えっと……さすがにこの時間でするとは思わないのですが……)

エリスの登場にリィンが戸惑っている中、ベルフェゴール達はそれぞれ興味ありげな様子でエリスを見つめ

「その、兄様がこちらへお入りになったと聞いて……せっかくですのでご一緒させて頂こうかと。」

「いや、小さい頃は一緒に入ったりもしたけど……5年以上も前だろう?いくらなんでもそれは……」

エリスの答えに冷や汗をかいたリィンは表情を引き攣らせてエリスを見つめた。



「か、家族なんですし、そ、それに将来は私が姉様達と一緒に兄様のつ、つ、妻になる事が決まっていますし、兄様と私は何度も肌を重ねた仲でもあるのですからこの程度は普通です!兄様も色々あってお疲れみたいですし……せめてお背中を流させていただきます!」

その後エリスの勢いに押されたリィンはそのままエリスと共に入浴する事にし、露天風呂に入ったエリスはリィンと背中合わせの状態で座り、恥ずかしそうな表情でリィンから視線
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ