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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第3話
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貴女の事も本当の娘のように思っているのですから……」

「ルシアさん…………はい……!」

ルシア夫人の言葉に目を丸くしたセレーネは嬉しそうな表情で頷き

「ところでリィン?先程セレーネさんから聞いたけど貴方がセレーネさんどころかエリゼ達を将来娶る話を聞きましたが。」

「う”っ!?え、えっと…………」

ルシア夫人の口から出たある言葉を聞いたリィンは表情を青褪めさせて大量の冷や汗をかいて言葉を濁した。



「―――少なくとも私は貴方達の結婚には賛成ですよ。幼い頃からずっと貴方の事を想っていた娘達(エリゼとエリス)の恋が報われるのは母親として嬉しい事ですし、私もそうなる事をずっと願っていましたから……」

「母さん…………」

「フフ……それにしても今の時点で既に4人もリィンに嫁ぐ事が決まっているのですから、将来はもっと増えて賑やかな家庭になりそうで今から楽しみです♪」

(た、確かにまだまだ増えそうですわよね……アルフィン皇女もそうですし、ベルフェゴールさん達だって最終的にはそうなるでしょうし……)

嬉しそうな表情でリィンを見つめて言ったルシア夫人の推測を聞いたセレーネは冷や汗をかいて苦笑していた。

「ハ、ハハ…………え、えっと……母さん…………その……落ち着いたら改めて報告しますのでまだ父さんには言わないでもらえないでしょうか……?その……まだ覚悟ができていませんし……」

「フフ、わかっていますよ。―――この場にはいないエリゼやアリサさん達、そして今後増えるかもしれない貴方の伴侶達が全員揃って私達に報告してくれる日を楽しみにしていますからね?」

(さ、さすがにそれ以上は増えないと思うんだけどな……ハハ…………)

その後リィンは執務室で仕事をしている父親に会いに行き、ユミルの現状を聞いた。



〜執務室〜



「帝国の主要都市は一通り占領されてしまったが……さすがに12年前の戦争で大敗した相手であるメンフィル帝国の領土にまでは手を出していないようでな。ここユミルも、内戦の影響はそれほど受けていない状況だ。」

「ええ、そうみたいですね。小雪がちらつく以外は2ヶ月前と変わりなくて……少しだけ安心しています。内戦が始まってから、メンフィル帝国の政府からは何も言われていないのですか?実際、エレボニア帝国と隣接しているユミルを除いた他のメンフィル領は内戦が始まる前から警戒を強めているそうですし。」

「一応いざという時の為に郷に正規軍の派遣をするという申し出の通信がリウイ陛下から来たが、断っておいた。無暗に郷の民達を不安がらせたくはない上、そのような事をすればエレボニア帝国とメンフィル帝国の戦争の勃発を誘発する可能性も考えられたしな。」

「そうですか…………」
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