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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第192話
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がいいかな。それじゃあ行こっか!」

「はは……現金だなあ。そういえば……クロウを見かけなかったか?」

「ほえ?見てないけど。どっか行っちゃったの?」

リィンに尋ねられたミリアムは不思議そうな表情で首を傾げて尋ねた。



「いや、そこまで遠くには行ってないと思うんだが。でも、先輩たちも見てないらしいんだよな……もしかしたら、トリスタに遊びに出たのかもしれないな。」

「んー、そうかもね。一回街に出て探してみる?ボクもついてくからさ。」

「そうだな……探す範囲を広げてみるか。それじゃあ行ってみよう。」

その後街に出てクロウを探したがクロウの姿は見つからず、寮に戻ってみるとシャロンからクロウが寮に戻った後すぐに出た話を聞いた後正午近くになったので、学院に戻ろうとすると意外な人物が声をかけてきた。



〜トリスタ〜



「君達か……」

「パトリック……!?てっきり実家に帰ったのかと思ってたんだが。」

「フン、授業がないから寮で休んでいただけだ。確かに実家からは再三戻るように言われたが……こんな時におめおめ逃げ帰るなど、”四大名門”の名折れだろう。あまり甘くみないでもらおうか?」

驚いている様子のリィンを見たパトリックは鼻を鳴らして答えた。



「ほえ〜……」

「はは……悪かった。T組でもオズボーン宰相ラジオ中継を聞くのか?」

「フン……忌々しい男だが国家の一大事だからな。学院に残った他の者達と聞くつもりだ。」

「そうか……」

「そういえばお前達の仲間……いや、先輩はつくづく物好きだな。ここから近いとはいえ、わざわざ帝都まで足を運ぶとは。」

「何のことだ……?」

「あのクロウという先輩だ。今朝、駅前で会ったぞ。」

「へ……」

パトリックの説明を聞いたミリアムは呆けた表情をした。



「なんだ、知らなかったのか?”鉄血”の演説を聴きに見物に行くとか言ってたが。」

「そうだったのか……さすがに予想外だったけど。まあ、足取りがわかっただけでもよしとするか。」

「んー……?」

パトリックの話を聞いたリィンが納得している中、何か違和感を感じているミリアムはジト目になって考え込んでいた。



「よくわからんが……そろそろ正午だぞ。君達は行かないのか?」

「おっと……そうだな。行こう、ミリアム。みんなが教室で待ってる。」

「……ほーい。」

その後リィンとミリアムは教室に戻った。



同日、11:55――――



〜1年Z組〜



リィン達はサラ教官と共に教壇に置いているラジオに注目し、一言一句逃さないように集中していた。

「まもなく正午
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