暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八話 チート同士の対面です。
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
帝国暦478年12月1日
ノイエ・サンスーシー 皇女カロリーネ・フォン・ゴールデンバウム居室――
■ アレーナ・フォン・ランディール
「カロリーネ皇女殿下におかれましてはご機嫌麗しく、ランディール侯爵家の娘、アレーナ・フォン・ランディールと申します。よろしくお願いいたします」
「妾がカロリーネじゃ。よろしゅう頼むぞ」

 あ〜転生者とは思えない皇女っぷり。まぁ、赤ん坊の時からこういう環境で育てられて生きているからそうなるのかな、まぁいいか。
 カロリーネ皇女殿下はすぐに次の少女に顔を向けたから、こちらはさりげなく観察する機会に恵まれた。
 ふうん、へぇ〜。美人の皇女殿下じゃない。ほっそりした横顔、茶色の髪は後ろでシニョン風にして渦を巻いて左肩前に垂らしている。青いマリンブルーの瞳は綺麗だけれど、あれは相当な我の強い性格よ、きっと。いったい前世じゃあどんな人だったのかしらね。
 転生者かどうかなんてこうやってそれとなくみてもわからないわよね。事前に情報をもってなければ。あ!あれはサビーネじゃん。サビーネ・フォン・リッテンハイム。へぇ、彼女もいたんだ。隣はそうするとエリザベート・フォン・ブラウンシュヴァイクかな。ちょっと冷たそうないかにもっていう貴族令嬢ね。でも、サビーネはとっても明るくて快活そう。こっちを見てきたから、ちょっと微笑んでみた。そうすると向こうも安心したらしかった。うん、いい子そうじゃないの。
 エリザベートのほうはガン無視だった。ちぇっ。それにしても、サビーネってどうして金髪なんだろう?両親は「決闘者」のOVAじゃ黒髪だったみたいだけれど、劣性遺伝ってやつなのかな。
 いずれリップシュタット戦役で滅ぼされちゃうことを考えてたらちょっと胸が一杯になっちゃった。この子たちは何も悪くないのに・・・・。なんだかサビーネ見てたら私の妹を思い出しちゃった。シアーナ、どうしてるかな・・・。おっとっと、感傷に浸っている場合じゃなかったわね。

 それにしてもふっふっふ。残念だったわね、カロリーネ皇女殿下。まさか自分以外に転生者が、それもラインハルトに全面協力する転生者がいるなんて夢にも思わないでしょうね。


 しかもそれが自分の目の前にいることなんてね。


 あ〜私も性格悪いわ。そんなんだから前世は晩婚になっちゃったんだから。年増アラサー独身なんて言われ続けたんだから。気を付けよう。
 ここに来たからには、できるだけさりげなくカロリーネ皇女殿下の「ご改革」の足を引っ張り続けるのが、つまり邪魔立てするのが私の役目。そういうのは全部ラインハルトが引き受けるのよ、あなたにはまだ早いわ。実を言うとね、グリンメルスハウゼン子爵、マインホフ元帥、そして二人経由で皇帝陛下には、あまり派手にやると皇女殿下が暗殺されるので、皇女殿下をあ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ