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大丈夫、な訳がない。
序の章
ハジマリ×オドロキ
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か、と激しく頼み込む。

「まあまあ嬢ちゃん。落ち着こうや。コイツはこんな見た目だが料理しか出来なくてな、もしリュカちゃんの話を聞いてハンターになりたいって言うなら、俺の所に来ることを進めるぜ」

 割り込んできた男性が、意気揚々と自らを親指で指し示す。
 私は、それをものすごく訝しげに見ていた。
 男は、ざっくばらんに切られた髪型をしており、やはり中華風の服を着た、若い年頃の人物だった。というか本当に幾つ? 十五、六くらいじゃない?

「おお、そうだそうだ! コイツに頼めばいい。コイツはこの辺でも随一のハンターだからな!」
「えっ、誰」

 師匠さんが割り行ってきた人の背中をバシバシと叩きながら、豪快に笑う。
 私は、その人の顔をガン見しながら、思わず呟く。その声に、男性は こちらを見て笑顔で口を開いた。


「俺はハオ。ハオ=スーと言う。お前、名前は?」
「えっと……」

 私は、自己紹介をしようとして、ふと手紙の内容を思い出した。そう、この世界では名前を先に言う事を。
 苗字を先に言おうとした口を噤んで、もう一度名前を言い直す。

「私は、ユリカ=サワシロと言います」

 これが、これから私の本当の師匠となる少年、ハオとの第一コンタクトだった。

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