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深海棲艦の発生と艦娘の出自記録
妖精および乳児との接触記録
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気ある男だった。
露木:そう……。こちらに来てから蒼太郎君の世話は誰が?
個体番号1番:陛下とは来た当初にはぐれてしまって、最近まで我々が世話をした。
    子を育てることのなんと砕身なことか
乙姫:大丈夫よmiθra?dir これからは私もいるから。
露木:これからは白ちゃんも蒼太郎君の世話を?
乙姫:はい、そのつもりです。
   大事な家族ですから。
露木:そう。頑張って。
   私達もサポートするわ。
乙姫:子育ては大変ですか?
露木:ええ、そうね。あまりアドバイスできる立場でもないけれど。
   辛い事もあるけど楽しい事もたくさんあるから。頑張って。
乙姫:はい、頑張ります。

<個体番号1番が鳴き声を上げる。乙姫は理解したように見える。>

露木:何と言ったの?
乙姫:"ミルクをあげるのは続けさせてくれ"ですって。

記録終了



観察報告
結論から言えば"妖精"たちと蒼太郎君の受け入れは正解でした。
家族や大切な仲間との再会は乙姫の精神状態に良い影響を及ぼしています。
カウンセリングにおいても前向きな言動が増えており、"妖精"たちや蒼太郎君とのこれからの生活に希望を見い出しています。
我々に寄せる信頼も厚くなり、これまで以上に良好な関係が結べています。






ヒブワ ソウジについて
名前は飛峰和 蒼司。
海軍所属の軍人です。
1931年に沖大東島周辺において哨戒の任務に就いていた巡洋艦 時貞の乗組員であり、
当時は22歳でした。
時貞は1931年8月に行方不明になり、記録上は"水鬼の襲撃により沈没"となっています。
飛峰和 蒼司についてもこの事件で死亡という事になっています。
現在において飛峰和氏の親族はいないか、もしくは見つかっていません。
父親は飛峰和氏が8歳の時に他界。
母親は翌年の1932年6月に死亡、死因は首吊りによる自殺です。
兄弟姉妹はいません。
当時の記録担当者への聴取では有益な情報は得られませんでした。
水鬼の船の襲撃における特徴(1個分隊で攻め、船の残骸を残さない)によって他の沈没船と同様に扱われたと思われます。

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