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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜闇王の怒り〜
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よ!ウィンディング!!」

リウイが放った風の魔法剣により、ルシオラのSクラフトは相殺された!

「そんな……!クッ、出でよ、魔槍……!」

自分のSクラフトが全く効かない事に信じられない表情をしたルシオラは今度は魔術を放とうとしたが

「……フェヒテンアルザ!!」

「ああっ!?」

リウイが放ったクラフトによって、詠唱は中断され、さらに身体のいくつかの場所に斬り傷が出来た。



「ふふっ……父様の敵は私の敵!ハアッ!!」

さらにそこにセオビットが魔剣でルシオラの背中を斬った!

「キャアッ!?」

背中を斬られたルシオラは斬られた部分から大量の血を流しながら倒れようとした所を

「水よ……我が敵を切り裂け……!水刃……!」

「ガッ!?」

マーリオンが放った魔術による水の刃を腹の部分が斬られ、そこからも大量の血が流れだした所を

「フッ!」

「ゴフッ!?」

リウイが闘気と魔力を込めた拳で切り裂かれた腹の傷の広さを広げるかのようにルシオラの腹を思い切り殴り、殴られたルシオラは口から血を吐きながら吹き飛ばされ、そして『ゴスペル』を装着していた大樹に叩きつけられた!

「ガハッ!?………………」

そして大樹に叩きつけられたルシオラは口から大量の血を吐くと同時に呻いた後、地面に倒れて動かなくなり、ルシオラが倒れている所はルシオラから溢れて来る血によって血溜まりになった!

「な、なんて奴らだ……『執行者』相手に圧倒的だなんて………俺達とは次元が違いすぎる………あの仮面の少尉とも比べ物にならねぇ………」

「けど、あの人、昨日会った時と違ってなんか怖いよ…………」

リウイ達の圧倒的な強さにアガットは呆然とし、ミントはリウイがさらけ出す雰囲気を怖がった。そしてリウイはレイピアを持って、ゆっくりとルシオラへと近づいて行った。

「!?まさか、止めを刺すつもりなのですか、陛下!」

「……………………」

その様子を見たクロ―ゼは血相を変えて、リウイに尋ねたがリウイは何も答えず、ルシオラへと近づいて行った。

「おい、シェラザード!いいのか!?あの女………殺されちまうぞ!」

「そうだよ!あの人、シェラお姉さんの大事な人なんでしょ!?」

「………………………っつ!!」

アガットとミントに言われたシェラザードだったが、辛そうな表情で目を伏せ、倒れているルシオラから目を逸らして何も答えなかった。



「………ただでは死なさん。が、まずは逃げられないよう、その手足から斬り落とさせてもらおうか。」

「ひっ…………!」

レイピアを持ちゆっくりと近づいて来るリウイを見て、ルシオラが悲鳴を上げたその時!

「ダメ―――――
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