第44話
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、あたしにはエステルっていう名前があるんだから!”お前”なんて何度も言わないでよ!」
2人の言葉を聞き、照れたエステルはリウイに指摘した。
「………そうだったな。悪かったな、”エステル”。」
エステルの指摘に一瞬呆けたリウイだったが、やがてどこか優しい雰囲気を纏わせ、口元に笑みを浮かべて言った。
「うん!それでよし!」
「フフ…………」
リウイとエステルの会話をペテレーネは微笑ましそうに見ていた。
「じゃ、話も終わった事だし、今日は失礼するわ!プリネ達が帰ってきたらできれば、ギルドに連絡をくれないかな?ミント、ツーヤに会いたがっていたし。後、プリネとも今までの事を話したいし。」
「ん?ああ、帰ってきたらギルドに行くよう伝えておこう。」
「ありがとう!本当ならリフィアやエヴリーヌにも会いたいんだけど、リフィア達はなんか重要な会議に出ているらしいから、無理は言わないわ。」
「……お前達が来た事は後で2人に伝えておこう。」
「うん。……じゃあ、失礼します。」
そう言って、エステルが退室しようとしたその時、リウイがある事を思い出して呼び止めた。
「……待て。」
「ん?どうしたの?」
「……お前の同行者のオリビエという者………その者に少し話しておきたい事があるから、1人で入って来るよう伝えてくれないか?」
「あのスチャラカ演奏家に〜?…………あ、そっか。確か、シェラ姉の話によるとこっちでもさんざん迷惑をかけたらしいからね………注意するのも無理ないか。今、オリビエを呼んで来るわ!」
そしてエステルは部屋を出て行った。
「それにしても、まさかあのお2人がエステルさんに転生しているとは思いませんでしたね、リウイ様。」
「ああ。グランセルから帰って来たカーリアンが俺にエステルがとんでもないものを隠している事を言っていたが、あれはこの事だったのだな………もしイリーナが生きていたら、エステルに会わせたかったな………」
「リウイ様。………きっと、その日は近いと私は思います。」
「……………そうだな。」
ペテレーネの言葉にリウイは静かに頷いた。そしてその時、オリビエが部屋に入って来た。オリビエに気付いた2人は気を引き締め、真剣な表情でオリビエを見た。
「フッ……エステル君から聞いたけど、何やらボクにお話があるようで?”英雄王”と名高い陛下もボクの曲を聞きたくなったのかな♪もし、よければ一曲……」
オリビエはいつもの調子でリウイに話しかけたが
「………芝居はそこまでにしてもらおうか、エレボニアの皇子よ。」
「…………………………何の事ですかな?」
リウイがオリビエに向けて言った言葉を聞いたオリビエは驚きの表情を一瞬見
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