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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第130話
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すがに奴ほどではないと思うが……」

「ア、アル警視〜、洒落にならない事を言わないで下さいよ〜。」

アルの疑問を聞いたヴァイスは苦笑し、ノエルは疲れた表情で指摘した。



「―――先程話に上がった黒髪のメイドだが、恐らく”聖魔皇女の懐刀”と言われているメイドだな。」

「へ……」

「リフィア殿下の……ですか?」

その時セルゲイが呟いた話を聞いたロイドは呆け、エリィは不思議そうな表情で尋ねた。



「ああ。今まで専属メイドを連れ歩いている所を見せなかった”聖魔皇女”が突如連れ歩く事になったことから有名になったらしい。何でもそのメイドは”剣聖”カシウス・ブライトの教え子の一人らしいぞ?」

「ええっ!?」

「け、”剣聖”の……」

「へえ?”聖魔皇女”が連れ歩くメイドだけあって只者じゃなさそうだねぇ?」

「そういやあのメイドさん、アリオスのオッサンが使っている得物と同じような得物を腰に刺していたぞ……」

セルゲイの説明を聞いたエリィとロイドは驚き、ワジは興味ありげな表情をし、ランディは冷や汗をかいて呟いた。



「ただいまー。」

するとその時キーアがある事件をきっかけに特務支援課に力を貸すようになり、”警察犬”として活躍している”神狼”と呼ばれている狼――――ツァイトと共にビルの中に戻って来た。



「キーア、ツァイト、お帰り。」

「ウォン。」

ロイドの言葉に頷くかのようにツァイトは吠え、キーアはロイド達に近づいた。



「あら、シズクちゃんは一緒じゃなかったの?」

「あ、うん、おとーさんと病院に戻っちゃった。でも、ビルのおひろめはいっしょに見たよー。すごかったねー!ロイドたちは近くで見たんでしょ?」

「ああ、正直大きすぎてよくわからないくらいだったよ。」

「ま、とんでもないビルってのはイヤってほどわかったけどな。」

「ふふっ、キーアちゃんの方がバッチリ見えたかもしれないね。」

「うんっ!すっごくカッコよかったー!ハナビ……だっけ?あれもすごくキレイだったし!でも……」

「ん、どうしたんだ?」

嬉しそうな表情で言った後不安そうな表情をしたキーアを見たロイドは尋ねた。



「あ、ううん、何でもない。ロイドたちはこれからまた仕事に出かけるのー?」

「ああ、夕方には戻ると思うけど。課長の方はどうですか?」

「今日は俺はここで待機だ。何かあったら連絡するから遠慮なく出かけて来い。」

「はい、お言葉に甘えて。……ちなみに局長達は?」

「俺とアルは今日からは特に用事はないな。警護に関しては一課に任せているからな。だから、通商会議の期間中はお前達と長い時間、共に行動できる。
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