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夜空の武偵
プロローグ。伝説の始まり
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フム、やっぱりこの人にするかな。
心に深い傷を持ってて絶望を知っている人……まさに僕が選ぶ条件にピッタリだ!!)

『……ねぇ、転生してみない?』


「転生?」

『うん。そう、転生。実は、神々の間で代理戦争っていう人間界をも巻き混んだゲームが流行っていてね。君の魂はその駒……げふん、げふん。参加者として見事当選したんだよ。
選考の結果。君が転生する世界は『緋弾のアリア』に決まったんだ』

「げっ! 何だそりゃあ。しかも……よりによってアリアかよ??
危険じゃん。パワーインフレおかしい世界だろうが」

『あっ、知ってるんだ?』

「原作持ってたけど、武偵殺しとか魔剣(デュランダル)とかブラドとかヤバいやつばかり出てくるだろ! 主人公(キンジ)みたいに特殊な体質とか、アリアみたいな『イロカネ』を使えるとか、そういった能力ないと即死だぜ?」

『あ、それは平気だよ。転生特典で能力をあげるから』

「能力ねぇ……因みに選べるの?」

『ううん、ランダムだね。何がつくかはパルプンテ並みにお任せだよ?』

「『何が起きるかわからない』か、でも、まぁ、それならそれでいい……」

……。
っていいわけあるか??
何流されそうになってるんだ俺よ!
いかん、いかんぞ。
ここで流されたら……キンジ並みの『逸般人』になっちまう。
それは絶対に嫌だ!

『というのは冗談だけど、ある意味君が考える以上の人外にはなるかもね。というわけで主人公みたいな『逸般人』になっちゃいなよ』

「いや、む「無理って言うの禁止!!ってアリアちゃんに言われちゃうぞ?」っ……本気かよ?」

『もちろん。
本気だよ……あんまり時間ないし、さっさと行ってらっしゃい〜♪』

「はっ!?
ちょっ……待……」

『駄目、待たない。いってらー』

自称神の少年がそう告げた時。
チリン、チリンと、鈴が鳴った。
その鈴の音を聞いた俺は。

駄目だ……なんだか眠くなってきた。

突然、意識が朦朧としてきて。グラン、グランと身体が揺れるような感覚を感じたのを最後に。俺は意識を失った。
薄まる俺の意識だが、途切れそうになったその瞬間。
少年の、神と名乗ったものの声が聞こえた。


『あっ、名乗り忘れたけど僕の名は(テラス)。よろしくね〜!!
そうそう、能力だけどラノベ『ゼロの使い魔』に出る伝説の使い魔の力にしといたから〜♪
『それが武器なら、どんな武器も操れる力』。その力があればこれから行く世界でかなり有利に闘えると思うからね〜?? それじゃあ、気をつけて〜♪』


(ふざ……け……ん……な)


誰にも届くことはない呟きを残して。
俺はブ
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