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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜奇跡の共闘〜前篇
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〜工匠都市ユイドラ・近郊〜



リウイ達がウィル達と共闘を始めたその頃、魔物や悪魔の軍団を率いる魔神――エヴリーヌと同じ”深凌の楔魔”の魔神の一人であり、かつてはレスぺレント地方の北部を支配していた魔神ディアーネが圧され気味の自軍を見て、怒鳴った。

「貴様等、何を手間取っている!相手はたかが人間だ!この我が率いる者達が人間に負けるなぞ、許さんぞ!」

「し、しかし……」

そこに上級悪魔の一人が遠慮気味に話しかけたが

「黙れ!」

「ガッ!?」

ディアーネが虚空より出した魔槍が上級悪魔の喉を一突きし、絶命させた。それを見た周囲の魔物や悪魔達は驚き、ディアーネを怖がった。

「この雑魚と同じになりたくなければ、とっとと敵を滅せよ!」

ディアーネの脅迫まがいの命令に魔族達は恐怖を抑えるかのように雄叫びを上げて、自分達の敵に襲いかかった。

「全く………全ての種族と共存だと?人間の分際で調子に乗り過ぎだ。人間は我等に従うべきだというのに………チッ………ソロモンの一柱が何故人間に従うのかが理解に苦しむ……!」

ディアーネは遥か先で戦っているウィル達を睨んだ後、最初にウィルを襲った時、ウィルが召喚した魔神――ソロモンの一柱の魔神でもあるアスモデウスに圧倒され、撤退した事を思い出して顔を歪めた。アスモデウスを脅威と考えたディアーネはアスモデウスを消耗させるために大量の配下達を襲わせて、ウィル諸共討取ろうとする作戦をしているのだが、思いの他抵抗が激しく、上手くいってなかったのだ。

「ん………?なんだ、この覚えのある気配は………?」

そしてディアーネは戦場から微かに感じる覚えのある気配に首を傾げていた。



一方ディアーネの脅迫まがいの号令で雄叫びをあげながら、ウィル達に襲った魔族達だったが、ウィル達やリウイ達の圧倒的な強さに次々と討取られて行った。

「邪魔だっ!………ハァッ!!千刃剣舞!!」

「フェヒテンバル!!闇に呑まれよっ!ティルワンの闇界!!」

ユエラの神速の剣技とプリネの洗練された剣技、そして魔術は次々と敵を葬って行った!そしてユエラとプリネはお互い、並んで武器を構えていた。

「ほう………なかなかやるな。」

「フフ……貴女ほどではありませんよ。力の加護を!戦士の付術!!」

ユエラの称賛に謙遜したプリネは魔術を使ってユエラの能力を上げた。

「しばらく間ですが、これで貴女の力が上がっています。……見た所貴女はユイドラ軍の主力の一人みたいですから、主力には活躍してもらわないと困りますものね。」

「フッ………そういうお前こそ、飛び入りの割に、私達と大して変わらない腕を持っているようだな?」

プリネの称賛を聞いたユエラは不敵な笑みを浮か
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