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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第114話
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の物になるな。」

「ふむ………不思議な形状をしている。」

「あー、なにあれっ!?」

何かの石像を見つけたミリアムは声を上げた。



「なるほど……”槍の聖女”の像か。]

(ん〜……?真ん中の槍を持っている石象……どっかで見た事があるような??)

石像を見たユーシスはラウラに確認し、エヴリーヌは首を傾げた。



「うむ、それと”鉄騎隊”の面々だな。そちらも確か200年ほど前のものだったか。」

「ええ、聖女様の功績を讃え、作られたと聞いております。ちなみに、右下に控えているのが子爵家の祖先にあたりますな。」

「へー。ラウラのご先祖様かー。」

「フフ、十代くらい前のな。」

クラウスの説明を聞いて興味ありげな表情をしたミリアムを見たラウラは苦笑した。



「ラ、ラウラお姉様!?」

「おお、ラウラお嬢さん!お帰りでしたか!お館様からそんな話は聞いていましたが……」

「お久しぶりです、ラウラお姉様〜っ!」

その時町の住人達がラウラに近づいて声をかけた。



「皆、ご無沙汰している。士官学院の実習で、2,3日ほど戻ってきた。後で挨拶に伺わせてもらおう。」

「ええ、ええ!ぜひ立ち寄ってください!」

「学院でのお話もお聞かせくださいね!」

(ふふ……慕われてるみたいですね。)

(ああ、子爵家自体も住民といい関係が築けてるみたいだ。)

(民の方達があんなに慕っているのですから、領主のラウラさんのお父様もきっと素晴らしい方なんでしょうね……)

(……………)

町の住人達の様子を微笑ましそうに見つめるエマとリィン、セレーネとは逆にユーシスは真剣な表情で黙って見つめていた。



「……おいでなすったか。ま、忙しくなってきたし、”嵐の剣神”をあんまりこき使う訳にもいかないしせいぜい手伝ってもらうかね。」

ラウラの帰郷で騒がしくなってくると遊撃士協会の支部から金髪の青年が出て来て館に向かうリィン達を見守っていたが、セリーヌがリィン達の後を追って行く様子を見つけた。

「??まあいいか、念のため課題のチェックをしとくか。」

セリーヌの登場に首を傾げた青年だったが気を取り直して支部の中に入って行った。



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