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第四章

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「漫画家でもいましたね」
「もう死んだ人だね」
「はい、まずマルクスから入るって」
「あの人もね」
「違いますよね」
「マルクスもね」
 つまり共産主義もというのだ。
「十九世紀の話で」
「二十一世紀には」
「そのまま当てはめて考えても」
「もうそぐわないですよね」
「そもそも二十世紀でね」
 そjの共産主義華やかなりし頃でもだ。
「非能率なシステムに宗教の否定とかね」
「色々問題点が出てきましたね」
 ソ連をはじめとしたその共産主義国家達にだ。
「現実は」
「そう、計画経済といっても」
「計画通りにはいかないものですね」
「経済も何でもね」
 それこそ色々なことでというのだ。
「アクシデントは付きものだよ」
「それで計画どうたらって言っても」
「非現実的じゃないよ」
「そうですね」
「まして日本のマルクス主義とかは」
(何かあれですね」
「過激派の残党とかだからね」
 学生運動の頃のだ、革マル派や中核派といったがそのやっていることも主張も違いはなかったと思われる。
「まだ革命を捨てていない」
「暴力のですね」
「マスコミとかにも多くてね」
「そんなこと言ってますね」
「確かに格差はない方がいいよ」
 篠宮もそれは否定していた。
「貧富の差はね」
「社会不安にもつながりますしね」
「出来るだけね、けれど日本は現実として」
「格差については」
「他の多くの国よりずっとないね」
「そうですよね」
「彼等は結局のところね」
 格差社会を何かと言っている者達の多くはというのだ。
「魂胆があるんだよ」
「マルクスですね」
「共産主義国家を狙っているんだ」
「そうした人は他にないですね」
「だからね」
「そうした意見は眉に唾で聞いて」
「考えていかないとね」
 教育に関する政策についてもというのだ。
「何かとね」
「そうしたことですね」
「うん、それでだけれど」
「はい、政策ですね」
「さて、どうしたらいいかな」
「そうですね、国民に支持を得られて」
 渡辺も真剣に考えつつ言う。
「尚且つ実効のある政策」
「それを総理に出してくれと言われているんだ」
「具体的に」
「さて、どんなものか」
「そうですね、それじゃあ」
 ここで二人は話をした、それも他のスタッフ達も加えてだ。議論を重ねてだった。
 篠宮は渡辺達を含めた自分のスタッフ達にだ、こう言った。
「よし、ここはね」
「はい、ここは」
「どうした政策にされますか?」
「それで」
「うん、学費が上がることは避けられないのなら」
 国公立の学校がだ。特に大学が。
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