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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第93話
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いし、”娼館”も立派な公共施設だそうよ?」

マキアス達の様子を面白そうに見ていたサラ教官は答えた。

「なるほど。これが異世界の文化の違いか……」

「……とは言っても、そんな破廉恥な施設に行く者達の心境は理解できんし、したくもないがな。」

「フン、色欲に塗れた腐った貴族共が知れば、喜んで活用しそうだな。」

ガイウスは静かな表情で考え込み、ラウラは眉を顰め、ユーシスは鼻を鳴らした後蔑みの表情をした。



「―――兄様。この際聞いておきたいのですが……まさかとは思いますけど”娼館”を利用していませんよね?」

「!!??」

その時エリゼはジト目でリィンを見つめて尋ね、エリゼの質問を聞いたアリサは血相を変え

「なっ!?何でそんな事を聞くんだ!?」

(うふふ、それはないわね。)

(そうですね。娼館を利用していたら、ご主人様自らが望んで毎晩私達を抱いていてもおかしくないでしょうしね。)

リィンは驚きの表情で尋ね、ベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべた。



「同じ訓練兵(職場仲間)同士、そう言った施設に行くという話はわりと耳にしますので。」

「リィン、まさか……!」

「ないないないないないっ!絶対にないって!確かに同じ訓練兵の仲間や正規兵の先輩から誘われた事はあるけど、俺はいつも断ったって!それに城で働いている義妹(エリゼ)の存在も知られていたから、無理に誘われる事もなかったし!」

ジト目のエリゼと顔を真っ赤にしているアリサに睨まれたリィンは慌てた様子で答えた。

「アハハ……という事はリィン、誘われた事はあったんだ……」

「勿体ない事しているわね〜。ベルフェゴールとリザイラを侍らせている男とは思えないわ。」

「それは関係ないと思いますよ、サラ教官……」

リィンの答えを聞いたエリオットは冷や汗をかいて苦笑し、サラ教官はつまらなそうな表情でリィンを見つめ、サラ教官の言葉を聞いたエマは疲れた表情で溜息を吐き

「誘惑を跳ね除けるなんて、さすがお兄様ですわね!」

「…………そうですか。ならいいのですが。」

(ホントかしら……?)

(ううっ……俺の味方はセレーネだけなのか……?)

尊敬の眼差しで見つめるセレーネと自分の発言を未だに信じていないジト目のエリゼとアリサに見つめられたリィンは疲れた表情で溜息を吐き、その様子を仲間達は冷や汗をかいて見守っていた。その後リィン達は帝城―――”マルーダ城”に到着した。



〜マルーダ城・正門〜



「ここがメンフィル帝国の王宮……」

「歴史を感じさせる威厳ある王宮だな。」

「ああ、バルフレ
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