第75話
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…あの巨大人形を知っているの?」
「結社のラボで開発されていた戦略級の巨大人形兵器だった。制御が困難で、開発計画は凍結されたはずだったけれど……」
「それをあの嬢ちゃんは楽々使いこなしてたんか……お姉さんの方は幼い頃に”八葉一刀流”を皆伝しているねんから末恐ろしいチビッコ姉妹やで。」
「”元”よ、”元”。―――ま、”レンと同じ”ユウナだったらそのくらいの事もできて当然でしょうね。」
「レン………」
疲れた表情で溜息を吐いたケビンに指摘した後静かな表情で呟いたレンをルークは複雑そうな表情で見つめた。
「………………」
「大丈夫、ティータ。そんな顔しないでってば。絶対にあの子の目を覚まさせてあげるから!」
「お姉ちゃん…………」
「「……………」」
エステルがティータを元気づけている中ヨシュアとレンは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「えっと……ちょっと楽観的すぎるかな?」
「……いや。ひょっとして君なら……あの子の心に届くかもしれない。一緒に呼びかけてみよう。」
「……うん!」
「フウ……レンは正直無駄だと思うけどね。」
ヨシュアの言葉に頷いたエステルを見たレンは呆れた表情で溜息を吐いた。
「レンちゃん……」
「レン……ユウナにとってあんたは双子の姉―――”家族”なのに、その家族のあんたが真っ先に諦めているような事を言うんじゃないわよ。」
レンの言葉を聞いたティータは複雑そうな表情をし、エステルは真剣な表情で指摘した。
「それ以前に”レンとユウナが家族”という前提が間違っているわよ。―――忘れたのかしら?王都での事件でレンとユウナが再会した時、ユウナはレンを”偽物の家族”扱いした事を。」
「……………」
レンの指摘にエステルは複雑そうな表情で黙り込み
「フゥ………………ユウナの”元双子の姉”として忠告しておくわ。多分だけどユウナにとっての”結社”はレンにとっての”ブライト家”だから、レンとユウナの事を何も知らないエステルが言ってもユウナは心変わりしないどころか、むしろ逆上すると思うわ。それでもいいならレンは止めないわ。」
エステルの様子を見たレンは小さな溜息を吐いた後真剣な表情で忠告した。
「え……ユウナにとっての”結社”がレンにとっての”ブライト家”ってどういう事……?」
「…………………」
レンの忠告の意味がわからなかったエステルが不思議そうな表情をしている中既に察しがついていたヨシュアは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「うふふ、それはユウナを説得する人自身が気づかないといけない事だから頑張ってね、お・ね・え・ちゃ・ん♪」
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