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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第75話
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…」

「今回も……”美”との出会いを探しているんですか?」

「まあ、そのようなものさ。だがバリアハートに続き、この(あか)の帝都でも君達に会えるとは……これを運命と言わずして、何と言うべきだろうか?」

リィンの問いかけに頷いたブルブランは笑顔を浮かべてリィン達を見つめ、ブルブランの発言にリィン達は冷や汗をかいて呆れた。



「それは知りませんが……」

(あはは……何というか変わった人だね。)

(ああ、それもかなりな。それにしても、気配をまったく感じなかったが……)

「フフ、私の顔に何かついているかね?それともまさか―――見とれていたのかな?」

真剣な表情のリィンに見つめられたブルブランは静かな笑みを浮かべた。



「そんなわけがありませんから……」

「フフ、まあいい。今日は私も少々忙しいので、この辺で失礼させてもらおう。それでは――――諸君らの健闘を祈らせてもらう。」

そしてブルブランはリィン達から去って行った。



「……行ったみたいだね。」

「ふむ、あの男性は一体我らに何を言いたかったのだ?」

「わたくしたちを応援しているようにも聞こえましたけど……一体何を応援しているのでしょう?」

「さあ……何だろうな。(ブルブラン男爵、か……)」

(ハア…………)

ラウラとセレーネの疑問を聞いたリィンは考え込み、ツーヤは疲れた表情で溜息を吐いた。その後カードの手掛かりを探して、帝都内を回っていると奇妙な二人組の少女がドライケルス大帝の石像の前にいた。



〜ガルニエ地区・ドライケルス広場〜



「ほうほう……この石像の人物がかの”獅子戦役”を制したドライケルスか。エレボニア帝国中を巻き込んだ内戦を制したのだから、歴代のエレボニア皇帝の中でも相当の器の持ち主だったのだろうな。」

「ま、お兄ちゃんには敵わないだろうけどね。それにその子孫である今のこの国の皇帝はお兄ちゃんやシルヴァンみたいに、部下達をまとめられていないから大した事ないじゃない。」

「そうじゃな……ドライケルスも子孫が情けなくて、さぞ嘆いているだろうな。まあ、オリヴァルト皇子の方はまだわからんが。」

「……あいつじゃ無理でしょ。いつもふざけているし。」

二房がついた変わった帽子をかぶった貴族風の少女と銀髪のツインテールの少女はドライケルス大帝の石像を見つめて会話をし

「!?」

「……?あの二人、どこかで見たような……」

二人の後ろ姿を見たツーヤは目をギョッとさせ、リィンは首を傾げた。



(うわっ……あの二人、こんな往来でよくエレボニア皇家の悪口を言えるよね……?)


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