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ドリトル先生北海道に行く
第九幕その四

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「いや、北海道でないとね」
「アイヌ料理はだよね」
「食べられないよね」
「八条学園にもないし」
「あと神戸の街にもね」
「北海道だけだよ」
 まさにとです、先生も一緒に食べている皆に応えます。
「だからね」
「この際にだね」
「アイヌ料理もだね」
「食べるんだね」
「こうして」
「そうだよ、この機会を逃さないことだよ」
 絶対にというのです。
「いい機会だからね」
「ううん、そう思うと忙しいね」
「ジンギスカン鍋にラーメンに海の幸にジャガイモ」
「乳製品にメロンもあるし」
「北海道に来たら胃が大変だね」
「実際にそうなってるしね」
「全くだよ、だからまた食べよう」
 そのアイヌ料理をというのです。
「これからね」
「よし、それじゃあね」
「また食べて飲んで」
「楽しもうね」
「太るね」
 また言った先生でした、この言葉を出したのです。
「これはまた」
「どんどん歩きましょう」
 王子はそのトミーにお話しました。
「神戸に帰ったら、そしてです」
「今もだね」
「歩いてです」
「カロリーを消費するんだね」
「そうすればいいです」
 肥満対策にはというのです。
「先生これでも来日されてから痩せてますしね」
「体重自体は減ってるんだね」
「脂肪率もですよ」
「大学の健康診断でも健康そのものと出たしね」
 異常は一切なしだったのです。
「健康そのものだね」
「はい、本当に」
「和食が健康で」
「大学まで乗馬で行かれて大学の中でも歩かれていますね」
「毎日ね」
 大学の研究室を拠点として学園のあちこちを回っているのです、動物園や植物園を。
「そうしてるから」
「それでです」
「痩せたんだね」
「健康的に」
「そうなんだね」
「歩くことも運動です」
 何といってもというのです。
「だから歩きましょう」
「運動が苦手でもよく歩けばだね」
「カロリー消費になりますから」
「じゃあ食べた後は」
「そう、歩きましょう」
 是非にと言うのでした。
「摩周湖の周りを」
「そして景色もだね」
「観ましょう」
「景色いいよね」
「この摩周湖って」
「じゃあその摩周湖の景色もね」
「楽しむんだね」
「これから」
「それはいいことだよ」
「いい景色を観ながらも散歩も楽しもう」
「食べた後は」
「トミーの言う通りにね」
「そうだね、そしてマリモもだね」 
 これも忘れていない先生でした。
「しっかりと買っておこう」
「日笠さん、そしてサラさんの為に」
「是非だよ」
「まず日笠さん」
「そしてサラさんだよ」
 ここでも念を押した皆でした。
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