第66話
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発着所に到着し、アルセイユに乗り込もうとしたエステル達だったがオリビエが乗り込んでいない事に首を傾げ、オリビエに尋ねると何とオリビエは帰国する為、アルセイユに乗らない事を口にした。
〜グランセル国際空港〜
「うーん、まさかオリビエが帝国に帰っちゃうなんて……」
「ホント、随分いきなりね。」
自分達を見送ろうとしているオリビエを驚きの表情で見つめていたエステルは呟き、シェラザードも頷いた。
「いや、本当はもう少し前に帰国する予定だったのだがね。エステル君が掠われてしまったので予定を伸ばして滞在していたのだよ。」
「そうなんだ……。ゴメンね、あたしのせいで。」
「フッ、気にすることはない。君の帰りを待ったおかげで愛しのヨシュア君とも再会することができたしね。」
謝罪するエステルにオリビエはいつもの調子で答えた。
「はは、相変わらずですね。……あの、オリビエさん。」
「おや、なんだい?」
ヨシュアに呼ばれたオリビエは不思議そうな表情でヨシュアを見た。
「貴方は……。……いえ、何でもありません。今までエステルの旅を助けてくれて感謝します。」
「フッ、望んでいたことなのだから水臭いことは言いっこナシだよ。だが、そこまで言うのならお礼に熱いベーゼでも……」
「えーかげんにしなさい。もう……最後くらいちゃんとお別れしようよ。」
相変わらずふざけている様子のオリビエにエステルはジト目で睨んだ後、呆れた表情で溜息を吐いた。
「はは、ボクはいつでも真面目なつもりなんだがねぇ。エステル君、ヨシュア君。シェラ君に他のみんなも……色々と大変だろうが気を付けて行ってくるといい。このオリビエ、帝国の空からキミたちの幸運を祈っているよ。」
オリビエは笑顔をエステル達に向けて言った。
「うん、ありがと!」
「ふふ……あんたの方こそ気を付けて。」
「……どうかお元気で。」
「……短い間でしたがお世話になりました。」
「また機会があったら呑もうや。」
「今度はその変人っぷりをちったぁ直してきやがれよ。」
「あはは……。あのあの……さよーなら!」
「うふふ、いつかまたオリビエお兄さんの歌や演奏でレン達を楽しませてね♪」
「いや〜、短い付き合いでしたけどごっつ楽しかったですわ。」
「僕もです。フフ、貴方の声は僕の古い知り合いとそっくりですから、懐かしい気分でした。」
「お元気で……色々とお世話になりました。」
「さよなら、です。」
「また、いつか会おうぜ!」
「フッ、機会があったら、エステル達と組んでまた俺に挑んでくれ。その時
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