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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜聖なる竜王女との契約〜後篇
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フヘイムに戻れないのならば、一人の竜としてリィン様にお仕えする事がわたくしの”道”です……!」

「”道”………………」

セレーネの答えを聞いたリィンは呆け

「セレーネ姫がここまで頼んでいるんだから、聞いてあげたら?」

「そうだな。それにツーヤも大切な妹が赤の他人と契約するより、人柄を良く知っているリィンと契約してくれた方が安心できると思うぞ。」

「男なら覚悟を決めるべきだぞ、リィン。」

「その”パートナー”とか言うのに選ばれた責任を取るべきだね。」

「こんな可愛い娘がここまで頼んでいるのに、断ったら、ご主人様、結構酷い男よ?」

「ああもう、わかった!わかったよ!」

そしてエリオット達からの集中砲火を受けて、疲れた表情で答えた。



「えっと……もう一度確認しますが、本当に俺なんかでいいんですか?」

「はい。それとわたくしの事は呼び捨てにして気軽に接してくださいませ。わたくしはあなたにお仕えする竜なのですから。」

「わ、わかった。えっと……”セレーネ”。これでいいのか……?」

「はい、よろしくお願いします、”リィンお兄様”!」

リィンに呼び捨てされたセレーネは嬉しそうな表情で頷いてリィンを見つめた。



「へ?お、”お兄様”??」

「え、えっと。わたくし、お兄様がずっと欲しいと思っていたんですが……ダメでしたか?」

「セレーネにそんな願望があるなんて、初耳ね……」

戸惑いの表情をしているリィンを見つめたセレーネは寂しそうな表情をし、セレーネの言葉を聞いたツーヤは目を丸くした後苦笑し

「あ…………(ハハ、何だか妹がもう一人増えたみたいだな……)いや……特に気にしていないから、別に構わないよ。」

セレーネの寂しげな表情がエリゼやエリスの寂しげな表情と重なったリィンは苦笑しながらセレーネの頭を優しく撫でた。



「ありがとうございます!皆さんもどうか、わたくしの事は王女扱いせず気軽に接してくださいませ。わたくしもその方が嬉しいですので。」

「うん、わかったよ。僕はエリオット。よろしくね、セレーネちゃん。」

「僕はマキアスだ。よろしくな。」

「私の名はラウラ。よろしく頼む。」

「わたし、フィー。よろしく、セレーネ。」

「うふふ、ベルフェゴールよ。よろしくね♪」

「はい!――それではお兄様、”契りの儀式”をお願いします……」

エリオット達の言葉に嬉しそうな表情で頷いたセレーネはリィンを見つめ

「へ……」

セレーネの言葉に訳がわからないリィンが呆けたその時、セレーネの足元に魔法陣のような形が浮かび上がった。



「これは……」

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