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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第70話
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付かされたが……やはり私は未熟なままのようだ。」

「ラウラ…………」

「ラウラさん……」

「………………」

ラウラの話を聞いたエリオット達は心配そうな表情でラウラを見つめた。



「リィン、そういう事ゆえ、以後の戦いでは私を―――」

ラウラはリィンを見つめて申し出たが

「―――いや。サポートの方は俺が回らせてもらおう。」

「!?」

リィンの突然の提案に目を見開いた。



「え。」

「ちょ、ちょっとリィン!?」

「ま、また君は……唐突に何を言い出すんだ?」

「リィンさんが抜けて、何か意味があるんですか?」

ラウラに続くようにフィーたちもそれぞれ戸惑いの表情でリィンを見つめた。



「しばらく戦ってみて一つ気付いた事がある。ラウラ、それにフィー。君達の戦闘スタイルが本来、最高の組み合わせだってことを。」

「あ……」

「……それは…………」

リィンの指摘にラウラとフィーは呆け

「そ、そうなの?」

「ぼ、僕にはちょっとわからない話だが……」

エリオットとマキアスは戸惑い

「―――なるほど。同じ前衛でもタイプが異なるラウラさんとフィーさんが組めば互いの弱点をカバーできる……そういう事ですね?」

ツーヤは納得した様子で頷いてリィンに視線を向けた。



「ああ。ラウラは理想的な重剣士……圧倒的な剣技を揺るぎなく振るう、まさに”主戦力”だろう。一方フィーは理想的な前衛……圧倒的な機動力と速度で敵を崩し、主力の突入を助けるアタッカーだ。実技テストも、二人に組まれたら本来勝ち目があるはずがないんだ。」

「「…………………」」

「なるほど……確かに言われてみれば。」

「”戦術リンク”が使えれば鬼に金棒って感じだよね。」

「ええ……これで協力技(コンビクラフト)まで使えればまさに”最強の組み合わせ”と言ってもおかしくないですね。「

リィンの説明を聞いたラウラとフィーは黙り込み、マキアス達はそれぞれ納得した様子で頷いた。



「ああ、そしてその事は二人とも気付いているんだろう?だからこそ何とかしたいのに”何か”が上手くかみ合わない……そんなもどかしさをずっと感じて来たんじゃないのか?」

「………………」

「……ああ、そなたの言う通りだ。」

リィンの指摘に二人はそれぞれ頷いた。

「なら、ここでどちらかが引っ込むなんて馬鹿げている。戦力的なバランスを考えたらむしろ俺が援護に回るべきだ。その方が、お互いの問題に気付きやすくなるんじゃないか?」

「「………………」」

リィンに問いかけられた二人はそれぞれ黙り込んで互
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