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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第67話
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ラウラの疑問にマキアスとエリオットはそれぞれ答えた。



「凄いですね……導力車も沢山走っていますし。あ、遠くの正面に見えるのがあの有名な……?」

帝都内を走る導力車に気付いたエマは驚いた後遠くに見える緋色の高い建造物に気付いた。

「皇帝陛下の居城である”バルフレイム宮”だな。鉄血宰相のいる帝国政府も入っているという話だが。」

「ええ、そうなりますね。それでは、私の方はこれで。3日間の特別実習、どうか頑張ってください。」

「は、はい……」

「わざわざのお見送りありがとうございました。」

そしてクレア大尉はリィン達が見送る中、駅の中へと入って行った。



「な、なんというか……軍人には見えないな。」

「ええ、鉄道憲兵隊といえば帝国軍の中でも精鋭部隊として知られているそうですけど……」

クレア大尉が去るとマキアスとエマは戸惑いの表情で呟き

「フン、各地の貴族からは蛇蝎のように嫌われているがな。何しろ鉄路さえあれば我が物顔で治安維持に介入する連中だ。」

ユーシスは真剣な表情でクレア大尉が去った方向を見つめ

「そうですね……実際ケルディックをメンフィル領とする時、オズボーン宰相が鉄道憲兵隊をケルディックの治安維持に介入させる提案をお父様にしたと聞いています。」

「そ、そうなのか?」

プリネの話を聞いたリィンは驚いてプリネを見つめ

「ええ。勿論お父様は断りました。オズボーン宰相がケルディックの治安維持に鉄道憲兵隊を介入させようとする真の狙いに気付いていましたので……」

「恐らくはメンフィル帝国の情報を集める為、でしょうね。」

リィンの疑問に答えたプリネはツーヤと共にクレア大尉が去った方向を見つめた。



「ふむ、レグラムの方ではあまり見かけたことはないが……自然公園での事件を見る限り精鋭揃いなのは間違いないだろう。」

「確かに、領邦軍を圧倒してる感じだったしね。」

「うーん、それでいてあの可憐さと美人っぷり……軍服も妙に似合っているし、反則としか思えないんですけど。」

「サラと正反対な感じ。」

「はは、確かに。(そういえば、あの二人……因縁ありそうだったけど。)」

アリサとフィーの話を聞いたリィンは苦笑した後、サラ教官とクレア大尉がさらけ出していた微妙な空気を思い出した。



「よし……それじゃあ移動するか。」

「まずはトラムに乗って宿泊場所の確認だね。」

「3日間の長丁場……お互い頑張ろう。」

「ああ、そちらこそな。」

「フィーちゃん、ラウラさん、ツーヤさん。どうかお気をつけて。」

「はい。」

「ん、そっちも。」


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