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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第65話
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がとうございます。」

「ラウラとフィーは……ま、言われなくてもわかってるか。」

「自分達の欠点が原因で実戦で”死”に結びつく者達もいる。今回の模擬戦の結果を反省し、できるだけ早く改善できるように努めておけ。」

「………………はい。」

「……………………」

サラ教官とレーヴェの指摘に重々しい様子を纏って頷いたラウラとフィーはリィン達と共に下がった。

「それじゃあ、次行くわよ。同じく2対2の模擬戦闘で組み合わせは――――」

そしてサラ教官の指示によって次の模擬戦をする者達が用意している中、エリオットはリィンに話しかけた。



「リィン、お疲れ様。…………あの二人もそろそろ、何とかしてあげたいよね。」

「ああ、どうやらお互い嫌っているわけじゃなさそうだ。きっかけさえあればと思うんだが…………」

「うーん…………そうだね。……それにしても体調はすっかり良いみたいだね?」

「ああ、完全に本調子だ。あんまり引き摺ったら妹が気に病みそうだしな。(というかあの晩の二人のアレのせいで体力自体は戻っていたんだよな……ハア…………)」

エリオットに尋ねられたリィンは数日前の出来事を思い出して溜息を吐いた。



2日前――――



〜トリスタ駅〜



「昨日は本当にお世話になりました。」

「……お騒がせしました。その、わざわざベッドの用意までして頂いて……」

リィン達に見送られようとしているエリゼとエリスはそれぞれ頭を下げた。

「ううん、気にしないで。ウチのメイドにかかればそのくらいは朝飯前だし。」

「ふふっ、シャロンさんですし。」

アリサの言葉にエマは苦笑し

「確かに二人が泊まるのがわかっていたような準備の良さだったな。」

「フフ、もしかしたらエリゼさんにメイドとしての優秀な能力を見せつけられたから、対抗しているのではないでしょうか?」

「はは……確かに。」

マキアスとツーヤの言葉にリィンは苦笑した。



「兄様……やっぱりまだお身体の調子が?」

「いや、ちょっと筋肉痛がするっていうだけさ。老師の修行に比べればこのくらいは軽いもんだ。」

「フフ、私もカシウス様やエクリア様に鍛えられた最初の頃は凄い筋肉痛がしましたよ……」

エリスに心配されたリィンの言葉に頷くようにエリゼは苦笑し

「で、でも……」

対するエリスは心配そうな表情でリィンを見つめた。



「――――筋肉のスジを痛めた様子も見られない。」

「2、3日あれば完全に回復できると思う。」

「そ、そうですか……でも、私があんな場所に迂闊に入ったりしなければ……」


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