第61話
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「ん〜……ゼフィラはイマイチかもしれないけど、カファルーは結構強いよ。」
エステルの疑問にエヴリーヌは首を傾げて答えた。
「でも、今回の事件は事後処理が大変そうですね……。今後、ルーアン地方の行政はどうなってしまうんでしょうか?」
「あ。そうか……。市長が逮捕されちゃったし。」
「とりあえずは王都から市長代理が派遣されると思う。市長の有罪が確定すればいずれ選挙が行われるだろうね。そうそう、孤児院については正式な補償が行われると思うよ。」
「そうですか……良かった。これもみんなエステルさんたちのおかげです。本当に……ありがとうございます。」
ジャンの説明にクローゼは胸をなでおろしてエステル達に感謝した。
「や、やだな。水くさいこと言わないでよ。」
「そうだね。当然のことをしただけさ。それに僕たちだけじゃなくてアガットさんやペルル達の協力も大きかったしね。」
「そ、そういえば!ね、ねえ、ジャンさん!アガットから何か連絡はあった!?」
ヨシュアからアガットの名前が出て、黒装束達を追って行ったアガットの事を思い出したエステルはジャンに尋ねた。
「ああ、それなんだが……。残念ながら、黒装束の連中は取り逃がしてしまったらしい。他にも仲間がいたみたいでね。待ち伏せの襲撃にあったそうだよ。」
「ええっ!?」
「大丈夫だったんですか?」
ジャンの報告にアガットの強さを知っているエステルやヨシュアは驚いた。
「ああ、何とか切り抜けたらしい。そのまま連中を追ってツァイス地方に向かうそうだ。今頃は、ルーアン地方から離れている頃じゃないかな」
「な、なんか……ハードなことやってるわね。……そういえばプリネ。」
「はい、何でしょうか?」
「あの後、ペルルがリフィア達に知らせて先回りしてもらうって言ってたけど、リフィア達は行かなかったの?」
「なぬ?初耳だぞ、それは。」
エステルの疑問にリフィアは首を傾げた。
「あ、はい。その事なんですが……話に聞くとお姉様達がいるルーアンに向かっている途中でリウイ陛下を見かけたそうで、事情を話したところ陛下自らがアガットさん達を追ったそうです。」
「リウイ皇帝陛下が……それで、どうなったんだい?」
プリネの説明にジャンは驚き、続きを促した。
「さあ……特に何も聞いておりません。お姉様方は陛下達がルーアンを去る際、何か言ってませんでしたか?」
「うん、プリネが参加してた劇が中々よかったぐらいしか言わなかったよ。」
「うむ。……それにしてもなぜリウイに報告した後、ペルルは余に報告しなかったのだ?」
「陛下が言うにはお姉様達だと、その……手
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