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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第53話
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フ、精霊女王たる私も存分に力を貸してあげますわ!」

「この歴史ある美しき自然を守る為にも芸術を愛する魔神たる我も力を貸してやろうぞ!」

「ああ―――よろしく頼む!」

クラスメイト達やプリネの使い魔達の心強き言葉にガイウスは心から感謝し、力強く頷いた。



その後監視塔で調査を開始したリィン達は監視塔を砲撃した場所がカルバード軍基地方面とは明らかに違う事に気付き、調査の結果を監視塔の責任者に伝え、ゼンダー門への連絡を頼み……そのままエマが割り出した砲撃をしたと思われる地点へ馬を走らせることにした。



「みんな、あれを!」

「何かあったの!?」

高原に馬を走らせていたリィンは何かを見つけて声を上げた後仲間達と共に馬を降りてある場所に向かうと、ザイルがかけられて場所を見つけた。

「あんなところにザイルが……?」

「ワイヤー梯子がまとめられている……人の手によるものには違いないだろう。このあたりに集落の作業場でもあるのか?」

ザイルを見つけたエマは驚き、ユーシスは考え込んだ後ガイウスに尋ねた。

「いいや、聞いたことがない。」

「だとしたら、かなり怪しいわね。この上が、砲弾の発射地点なのかしら……」

ガイウスの答えを聞いたアリサは真剣な表情でザイルを見つめた。



「なんとか調べたいところだけど……流石にあの高さには届かないな。」

「あたりには掴まれるような場所もない、か。さて、どうするべきか……」

ザイルの先に行く方法が見つからないリィンとユーシスは考え込んだその時

「――ならば今こそ、その二人の出番ではないのか?」

アムドシアスが提案した。

「へ……」

アムドシアスの提案を聞いたリィンは呆け

「その二人は飛行できるのだから、その二人にザイルを下ろしてもらえばよいだろう?」

「あ……!」

「飛行できる方に頼めばいいという発想を何故思いつかなかったのでしょう……」

アムドシアスの指摘にアリサは声を上げて苦笑するエマと共にペルルとフィニリィを見つめ

「……常識的に考えて人が空を飛ぶという考え自体に気付かないから、その二人に頼めばいいという事に気付かなくても無理はない。」

ユーシスは静かな表情で呟いた。



「二人とも、頼めるか?」

ガイウスはペルルとフィニリィを見つめ

「うん、まっかせて!フィニリィ、行くよ!」

「ええ。」

ガイウスの頼みに頷いたペルルとフィニリィはザイルの所まで飛行して協力してザイルを下ろし、二人に下ろされたザイルを使って登って先に進むとある物をリィン達は見つけた。



「これは……!」

「あったよ
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