第32話
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輩、一体どこでそんな剣を手に入れたんですか?少なくてもリベールの各地方で武装が販売されている店ではその剣が販売されている所なんて一度も見たことはないですよ?」
エステルの疑問に答えたアネラスはずっと疑問に思っていた事を口にしてアーシアを見つめた。
「フフ、遊撃士になる前に”星杯騎士団”に入団して”星杯騎士”を目指した事があるんだけど……理由があって”星杯騎士”になる事を諦めてね。その時に使っていたボウガンと”星杯騎士団”のみに伝わっている武器―――法剣を使い続けているのよ。」
「へ……せ、”星杯騎士”!?アーシアさんが!?」
「あら、それは初耳ね。」
「まさかアーシアさんが”星杯騎士団”に所属していた事があったとは………」
アーシアの説明を聞いたエステルは呆けた後驚き、シェラザードとエルナンは目を丸くし
「何でその事を今まで明かさなかったんだ?」
「以前出会ったアリエッタさんも言ってたと思うけど”星杯騎士団”の存在は極秘なのよ。だから、例え団を抜けてもみだりにその名を口にする訳にはいかなかったのよ。」
眉を顰めたアガットの疑問にアーシアは偽りの話でありながらも戸惑う事なく答えた。
「そうなんだ………」
「道理でアーシア先輩、シスターさんや神父さんみたいに食事の際には必ず祈りを奉げたり、クルツ先輩みたいに術が使える訳ですね。」
「まあ、”法術”が使える”元”星杯騎士であり”元”シスターでもあるしな。」
「うふふ、”元”とはいえさすがはあの”星杯騎士”だけあって、アリエッタお姉さんみたいに凄い強いわけね。」
アーシアの過去を聞いたエステルは呆け、アネラスは納得し、アーシアの事情を知るフレンとレンはそれぞれ口元に笑みを浮かべていた。
「ふふっ、”従騎士”にもなれず、”星杯騎士”になる事を諦めた落ちこぼれだから、”正騎士”のアリエッタさんと比べられても困るわよ。―――さて、エステル。貴女は誰と誰を選ぶのかしら?」
レンの言葉に微笑みながら答えたアーシアはエステルに視線を向け
「う、うーん。えっと、それじゃあ……。アーシアさんとアガット。協力してくれる?」
メンバーのバトルスタイルを考え、厳選したエステルはアーシアとアガットに視線を向けた。
「わかったわ。エステルとは初めて組む事になるけど、よろしくね。」
「そうか、わかった。正遊撃士になったからにはこれまで以上に厳しく行くからな。覚悟しとけよ。」
「はいはい、判ってますって。ホント、予想通りの憎まれ口を叩くんだから。」
「む……」
「フフ……」
自分の忠告を軽く受け取ったエステルをアガットは睨み、その様子をアーシアは微笑ましそうに見つ
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