第41話
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があるんですか。」
マスターの言葉にエステルは楽しそうな表情で頷き、ヨシュアも同意してメニューを聞いた。
「スモークハムのサンドイッチと魚介類のパエリアの2種類だよ。どちらもウチのお勧めさ。」
「うーん、あたしはサンドイッチにしようかな。」
「それじゃ、僕はパエリアを。」
「まいどあり。しめて120ミラだよ。」
エステルとヨシュアはそれぞれお金を払って弁当を受け取った。
「そこのお嬢さん達は何にするんだい?」
マスターはリフィア達がまだメニューを頼んでいないことに気付き、聞いた。
「ふむ。外の風景を楽しみながら食べる弁当も悪くないが余はこの『魅惑の魚介畑』とやらが気になるな。」
「私はこの『頑固パエリヤ』という料理が少し気になっています。」
「エヴリーヌは甘いお菓子が食べたいから、この『季節限定・フルーツケーキ』が食べたいな。」
「まいどあり。お嬢さん達の注文は今から作ることになるけど、いいかい?」
「ええ、私達は空いた席に座って待っているのでお願いします。」
リフィア達を代表して頼んだ料理のお金を払ったプリネはマスターの確認する言葉に答えた。
「リフィア達はここで食べるようね。じゃあ、あたし達は外の展望台で食べているから。」
「わかった。余達はお前達が食べ終わってここに来るのを待っている。」
エステルの言葉にリフィアは頷いて答えた。
「ああ、そうだ。ついでにサービスでハーブティーもつけておいたよ。これもウチの名物でね。」
「わ、ありがと♪」
マスターのサービスにエステルは喜んだ。
「それじゃ、展望台に行こうか?」
「うん!」
そしてエステルとヨシュアは宿酒場を出た。
「ここはさっき調べたばかりね。雑貨屋さんにも居なかったし……困ったわ……どこに行っちゃったのかしら。」
宿酒場の前で制服を着た少女が何かを探していた。
「ヨシュア、ほらほら早く!」
「ちょっとエステル。前を向いて歩かないと……」
そこにヨシュアの方を見ながら前を見ず、宿酒場から出たエステルが少女にぶつかった。
「あうっ……」
「きゃっ……」
ぶつかった2人は地面に手をついた。
「あいたた……。ご、ごめんね、大丈夫!?あたしが前を見ていなかったから……」
「あ、いえ、大丈夫です。すみません、私の方こそよそ見をしてしまって……」
少女はエステルに起こされながら謝罪した。
「あ、そうなんだ。じゃあ、おあいこって事で♪」
「まったく……エステル、何やってるのさ………………………………」
早速人にぶつかってしまった
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