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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第39話
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滅ぼしかねない邪悪な存在、”邪龍”をリウイ達や神殺し達と共に戦い倒したことのあるリフィアやエヴリーヌ、そして18という若さながらメンフィルの強豪達に鍛えられ、すでに達人以上のクラスに達しているプリネが相手では分が悪かった。



「ふおらあぁぁぁ!」

何匹かに固まっている狼の群れに向かってアガットは重剣に気合を込め、闘気で火炎を巻き起こし放った豪快な一撃のクラフト――フレイムスマッシュは固まっている狼達を斬り伏せ

「せいっ、はっ!」

ヨシュアは一体一体を双剣の特徴である2回攻撃――双連撃で着実に仕留め

「はぁぁぁぁぁぁ!」

エステルは自分自身を回転させて棍を振り回すクラフト――旋風輪で狼たちを吹っ飛ばした後、魔術の詠唱をした。

「………炎よ、行け!火弾!」

エステルの片手から放たれた火の玉は一匹の狼を燃やして倒し、さらに吹っ飛した狼たちに着実に狙いをつけて火の玉を放ち倒した。

「純粋なる魔の陣よ、出でよ!イオ=ルーン!レイ=ルーン!」

「全部……つぶす!制圧射撃!……まだまだ!行くよ……死んじゃえばぁ!アン・セルヴォ!!」

一方エステル達とは離れた所で戦っているリフィアやエヴリーヌは魔術や弓技で次々と狼達を一撃で討取り

「闇よ!我が仇名す者達に絶望を!……黒の闇界!!」

プリネは自分が使える魔術の中でも威力があり、効果範囲も広い暗黒魔術で狼達を攻撃し重傷を負わせたところを

「そこっ!ハッ!」

レイピアで一体一体確実に仕留めて行った。



「フム……まだ数は結構いるな。エヴリーヌ、久しぶりに”アレ”をやるぞ。」

リフィアは自分達の攻撃範囲内に逃れて無事な狼達を見て、エヴリーヌに言った。

「そうだね、こいつら弱すぎてつまんなくなったし、エヴリーヌもさっさと寝たいし決めちゃおうか。」

「よし……始めるぞ!」

エヴリーヌの了承の意を聞くと、リフィアは杖を構えて詠唱を始めた。また、エヴリーヌも弓を虚空にしまい両手を掲げリフィアと同じように詠唱を始めた。

「「……我等に眠る”魔”の力よ、我等に逆らう者達を滅せよ!………血の粛清!!」」

「「「「「ガァ…………………!!」」」」」

リフィアとエヴリーヌが協力して放った魔術は狼達の上空から魔力でできた槍が雨のように降り注ぎ、それに命中した狼達は断末魔を上げながら跡形もなく消滅していった。

「フフ、お姉様達も張り切っていますね。……では私も!」

尊敬する姉達の活躍を見て、自分もさっさと勝負を決めようと思ったプリネは一体一体を確実に仕留めるのを止めて、一端後ろに跳んで後退しレイピアを斬撃をする構えにして、自らの魔力で剣に黒々と燃える闇の炎を宿らせた。
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