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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第14話
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、カッコよくて。うーん……”自分”を見つけるかぁ。」

「ふふ、貴方がそんなロマンチストだったなんて。ちょっと意外だったわね。」

「フフ、私もリィンさんがそんな事を言うなんて驚きました。」

(そういう所も可愛いわよ♪)

「はあ……変な事を口走ったな。」

エリオット達に微笑ましそうに見つめられたリィンは疲れた表情で溜息を吐き

「……………」

ラウラは会話に加わらず真剣な表情でリィンを見つめていた。



その後マゴットに早朝に起こす事を頼んだリィンはエリオット達と共に部屋に戻ろうとしたがラウラに呼び止められて立ち止まった。

「―――リィン。」

「?どうしたんだ?」

「迷いもあったがやはり聞いておこう。―――そなた。どうして本気を出さない?」

「え。」

(へえ?)

ラウラの唐突な質問を聞いたリィンは呆け、リィンの中にいるベルフェゴールは興味ありげな表情をした。



「そなたの剣、そなたの太刀筋、そして列車で呟いたかのカシウス卿と同じ流派である事……”八葉一刀流”に間違いないな?」

「あ……」

「”剣仙”ユン・カーファイが興した東方剣術の集大成とも言うべき流派。皆伝に至った者は”理”に通ずる達人として”剣聖”とも呼ばれるという。」

「……詳しいんだな。帝国ではほとんど知られていない流派のはずなんだけど。」

「我がアルゼイド流は古流ながら他の流派の研究も欠かしておらぬ。それに父に言われていたのだ。『そなたが剣の道を志すならばいずれは八葉の者と出会うだろう』と。」

「”光の剣匠”が?はは、光栄というか恐れ多いというか……」

(なるほど……もしかしてリィン(この子)が丁度いい好敵手になると思っていたのかしら?)

ラウラの話を聞いたリィンは目を丸くした後苦笑し、ベルフェゴールは興味ありげな表情でラウラを見つめていた。



「…………………」

一方ラウラは何も答えずリィンをジッと見つめ

「俺は……ただの”初伝”止まりさ。確かに一時期、ユン老師に師事していたこともある。だが、剣の道に限界を感じて老師から修行を打ち切られた身だ。」

見つめられたリィンは真剣な表情で答えた。



「……え……」

「その、だから別に手を抜いてるわけじゃないんだ。八葉の名を汚しているのは重々わかっているけど……これが俺の”限界”だ。……誤解させたのならすまない。」

「…………………」

リィンの答えを聞いたラウラは考え込んだ後リィンに背を向けた。



「ラウラ……?」

「そなた自身の問題だ。私に謝る必要はない。……いい稽古相手が見つかったと思ったのだが
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