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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜可憐な妹達の嫉妬と決意〜
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「ねえねえ、リフィア。エヴリーヌ、プリネが通っている学院に行って、プリネに会いたいんだけ……ど……?」

その時メンフィル帝国の客将を務め、プリネにとっては姉同然の存在である魔神エヴリーヌが部屋に入って来た時エリゼの様子に真っ先に気付き

「エ、エヴリーヌ!ちょうどよい!今すぐここから転移してこの場から脱出するぞ!」

エヴリーヌの姿を見たリフィアは安堵の表情になってエヴリーヌに助けを求めたが

「え、えっと……二人とも仕事で忙しいようだから、エヴリーヌ、ま、また後で来るよ。」

エリゼの様子を見て一瞬で恐怖を感じ、関わってはいけない事を察したエヴリーヌは大量の冷や汗をかいて身体をガタガタと震わせながら必死にエリゼを見ないようにして答えた後、扉を閉めてその場から逃げるかのように走り去り

「なっ!?こら、逃げるな、エヴリーヌ!お主、それでも魔神か!?」

エヴリーヌの行動を見たリフィアは驚いた後、声を上げたが

「あら……どこに行こうとしているのかしら、リフィア?さっきの話、もう少し詳しく聞きたいのだから。」

「ぬおっ!?わ、わわわわ、わかったから、少しは落ち着くのじゃ!」

エリゼに続きを促されると身体をビクリとさせ、そして再び身体を震わせながらエリゼを見つめて言った。しかし

「何をおかしな事を言っているのかしら、リフィアったら?私は最初から落ち着いているし、怒ってもいないわよ?」

「ぬおっ!?」

微笑むエリゼの背後に見えた”修羅”の幻影を見て悲鳴を上げ

「―――予定変更よ。もうこうなったら兄様が私とエリスの事を女性として意識する事を待つという遠慮は止めてエリスと一緒に兄様を襲って、”既成事実”を作って、無理やり意識させる計画を今から考えた方がいいかもしれないわね………その為にはまず、ペテレーネ様に頼み込んで痺れ薬や媚薬をわけてもらわないといけないわね。後は”その時”に備えてエクリア様から、もっと様々な技術を習っておかないと。私にそこまでの事をさせる兄様が悪いのですよ?私とエリスの気持ちに気付かない所か、学業が本業の学院生活でそんな破廉恥な事をしているのですから。兄様がそのつもりなら私達も”今後は”手加減や遠慮なんて、一切しませんからね?ウフフフフフフフフ……………!」

”魔神”すらも恐怖させるような威圧感を纏い続けるエリゼはリィンの姿を思い浮かべて微笑み続けた!



なお、最愛の妹達に特大の嫉妬や怒りを買わせてしまったという事実に気付いていないリィンは一瞬背筋に寒気を感じて周囲を見回した後何もない事に首を傾げていたという………………
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