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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第9話
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結果を調べていた。

「よかった……。実験を中止したみたいだね。」

「あ、ヨシュア!外の様子はどうなの?」

「うん……。照明は元通りになったみたいだ。まだ騒ぎは収まっていないけどね。レンも引き続き騒ぎを収めているところだよ。」

「そっか……。すぐにあたし達も行かなきゃね。でも、一体全体、何が起こっちゃったってわけ?」

街をパニックに陥らせた原因である黒いオーブメントをエステルは不思議そうな表情で見つめていた。



「そうじゃな……。あえて表現するなら『導力停止現象』と言うべきか。」

「『導力停止現象』……」

「オーブメント内を走る導力が働かなくなったということですね。――やはり、その黒いオーブメントが原因ですか?」

ラッセル博士の説明を聞いたエステルは呆け、ヨシュアは頷いた後真剣な表情で尋ねた。

「うむ、間違いあるまい。しかし、これほど広範囲のオーブメントを停止させるとは。むむむむむむむむむ……こいつは予想以上の代物じゃぞ。面白い、すこぶる面白いわい!」

「お、面白がってる場合じゃないと思うんですけど〜……」

街をパニックに陥らせた原因を興味深そうな表情で見つめているラッセル博士をエステルは白い目で見つめていた。



「ハ〜カ〜セ〜ッ!!」

するとその時怒気を纏ったツァイスの中央工房長であり市長でもある男性―――マードックが部屋に入って来てラッセル博士に近づいた。

「おお、マードック。いいところに来たじゃないか。」

「いいところ、じゃありません!毎回毎回、新発明のたびにとんでもない騒ぎを起こして!町中の照明を消すなんて今度は何をやったんですかッ!?」

「失敬な。今回はわしは無関係じゃぞ。そこに置いてある『黒の導力器』の仕業じゃ。」

「そ、それは例の……。なるほど、それが原因ならこの異常事態もうなずける。」

街を混乱させた原因がラッセル博士ではない事を知ったマードックは一瞬怒りがなくなったが

「……………だ、だからといってアンタが無関係ということがあるかあっ!」

「ちっ、バレたか……」

すぐに直接では無くても間接的に街を混乱させた原因がラッセル博士である事に気付いて怒鳴った。



「な、なんかやたらと息が合ってるわね〜。」

「いつもこんな感じなんだ?」

「あう、恥ずかしながら……」

二人の様子をエステルは苦笑しながら見つめ、ヨシュアに尋ねられたティータは恥ずかしそうな表情で答えた。



その後エステル達は騒動を収めているレンと共にそれぞれ手分けして騒動を収め、全て鎮まった時には夜の遅い時間になり、エステルとヨシュアもラッセル家に泊めてもらうこと
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