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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
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「はい。……それで是非ともリィン君を”トールズ士官学院”――――”Z組”のメンバーにさせてもらえないでしょうか?」

「……何故そこまでその少年に拘る。」

オリヴァルト皇子の話を聞いたリウイは眉を顰めてオリヴァルト皇子に尋ね、尋ねられたオリヴァルト皇子は理由を説明した。

「なるほど…………確かに今の話を聞く限り、”Z組”のリーダーはリィンさんしかいませんね……いえ、リィンさんが相応しいですね……」

説明を聞き終えたペテレーネは頷き

「…………そしてそこにプリネも加えさせてくれという頼みか。」

リウイは考え込んだ後静かな口調で呟いた。

「おや………」

「……さすがです。」

「ええっ!?プ、プリネを!?一体どうして……!?」

リウイの答えを聞いたオリヴァルト皇子は目を丸くし、ミュラー少佐は感心し、ペテレーネは驚いた。

「ペテレーネの同席も求め、今の話を聞いて、ペテレーネに関係するとしたら、それしか思い当たらんからな。プリネの両親である俺とお前の許可を取る為にも。」

「あ…………!」

リウイの答えを聞いたペテレーネは声を上げてオリヴァルト皇子を見つめ

「―――その通り。できればエステル君達―――遊撃士を近くで見てきた彼女にも是非とも”Z組”に入って彼らを手伝ってほしいのです。」

オリヴァルト皇子は静かな表情で頷いて答えた。

「…………現在は訓練兵であるリィン・シュバルツァーはともかく、皇女であるプリネを2年も他国に留学させるメリットはこちらにはないな。」

オリヴァルト皇子の話を聞いたリウイは静かな表情で答えたが

「―――いえ、ありますよ。」

「何?」

オリヴァルト皇子の話を聞いて眉を顰めた。



「…………”百日戦役”の件でエレボニアの民達にとってメンフィルや”闇夜の眷属”は恐怖の存在です。ですが、そこにメンフィルの皇族が留学してエレボニアの歴史ある学院で学んだとなれば、両国の関係を友好へとつなぐ懸け橋となり、アリシア女王陛下が提唱された『不戦条約』が出す他国同士が友好的なムードになる事を高める上、エレボニアの民達の”闇夜の眷属”への目も変わると思われます。加えてプリネ姫は温厚な性格である事はゼムリア大陸中に知れ渡っているので、効果は高いかと思われます。」

「な、なるほど…………」

「……………………………………フン、そこで『不戦条約』に加えて俺達が目指す理想――――”共存”を持ってくるとはな。さすがは”鉄血宰相”に挑むだけはあるな?」

オリヴァルト皇子の説明を聞いたペテレーネは驚きの表情で頷き、リウイは目を細めて黙り込んだ後鼻を鳴らしてオリヴァルト皇子を見つめて尋ね

「ハハ……さすがにそ
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