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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
外伝〜菫の少女との再会〜
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。その後、気付いたら知らない所にいて何度も他の子供達と一緒に酷い目に遭い続け、最後は一緒にいた妹もいなくなって自分しか残らなかった事。そのことから今までの”家族”は”偽物”で”本物の家族”はいつか迎えに来ることを信じて続けていたこと。そして気が付いたらルークの背中にいて自分を大事に運んでいたことからルークを自分の本当の家族と信じたこと。レンが口にした話はルークを驚かせ続けた。



「だから、お兄様がここに来た時レン、本当に嬉しかったのよ。だってここに来たということはレンがお兄様の”家族”で妹が心配だったから来たのでしょう?」

全てを話し終えたレンは心から幸せだという気持ちをみせるかのような穏やかな笑顔を浮かべてルークを見つめた。

「………………………(ど、どうすりゃいいんだよ!?ここで俺は違うっていうなんて、家族に捨てられたっぽいレンにはあまりにも可哀想な言葉だし……かと言って俺だけの判断で決める訳にはいかないし……!)」

一方予想外の出来事の連続にルークは内心混乱しながら表情を引き攣らせ

「ねえねえ、パパとママはいつ来てくれるの?レン、速く会いたいな。」

レンはルークの様子を気にせず首を傾げて尋ねた。



「え、えっと、二人とも仕事や用事の関係でレンが退院する日まで来られねえんだよ。」

「そうなんだ。じゃあレン、退院できる日を楽しみにして待っているわね♪レン、もう元気だからすぐに退院できるよね?」

「あ、ああ。俺もこの後用事があるから今日はこれで帰るけど……また明日も来るからな。良い子にして待ってろよ?」

問題を先延ばしにしたルークは大量の冷や汗をかきながら片手でレンの頭を優しく撫で

「(わぁ………気持ちいい………)はーい。」

”本当の家族”に頭を撫でられたレンは嬉しそうな表情で頷いた。



「っと、そうだ。最後にこれだけは聞いておきたいんだけどよ。レンの”偽物の家族”のファミリーネームとどこに住んでいたのかを教えてくれねえか?」

「何でそんな事を知りたいの??レン、あの人達の事は大嫌いよ。」

「ほら、アレだ。レンが嫌っているとはいえ、レンを今まで育ててくれたお礼を”レンの家族として”言っておくのが大人の礼儀だしな。」

「そうなんだ。大人って大変ね。―――――”ヘイワーズ”。レンと一緒に暮らしていた”偽物の家族”は確かそんな名前でクロスベル市に住んでいたはずよ。」

その後クロスベルの遊撃士協会支部にレンの両親の事について事情を話し、両親の事がわかったルークは協会支部の通信を借りてロレントにいるカシウスに事情を説明した。



〜遊撃士協会・クロスベル支部〜



「………………そうか。その娘にそんな事
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