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異世界に呼ばれたら、魔法が使えるようになりました。
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 さて、そういった話をしていた僕達はここに来るとこの遺跡の管理をしているらしいその人と少し話してからその場を後にした。
 それほど話していないのに外に出ると日が沈みかけていた。

「取り敢えず今日はここでもう一泊かな?」

 僕がそう提案するとレイアとエイダは頷いた。
 けれどそこでリリアが手を上げて、

「できるだけ早く次の街に進みましょう。今なら最終に近い馬車に乗って、次の街に移動できる。目的の場所である岬は、ここから約一日。少しでも進めるなら進めたほうがいいわ」
「何だか急いでいるように聞こえるけれど、どうしたのかな」

 僕の問いかけにリリアは一旦口をつぐんでから、

「……その海流の動きがおかしい、という話は先ほどレイアが言っていたのを覚えているかしら」
「うん、それがどうかしたのかな」

 聞くとリリアはさらに沈黙してから、大きく息を吐く。
 それから何かを決めたように僕をまっすぐに見て、

「……私がレイアと一緒に来たのは、レイアの監視も目的としているの」
「そう、だったんだ」

 確かにそんな、“花の姫”などという役割を聞けばだれだって逃げたくなると思う。
 レイアだってそうだ。
 そしてレイアが僕を呼んだのは、その役目をせずに済む方法を探すため。

 だから警戒して監視されてしまうのは当然だった。
 そんなリリアが、

「本当は連れ戻せという意見もあったけれど私やレイアの両親の願いでなんとか今回の旅を許してもらった状態なのです。……これが最後だから」

 そう言いながら、さらにリリアが続ける。

「信じてもらえないかもしれない。言い訳に聞こえるかもしれない。でも私は、友人として少しでもレイアの力になりたかったの」

 最後の方はか細い声で、レイアが告げる。
 彼女なりにレイアを心配していたのだろう。
 でも、レイアはどう思うのだろう、そう恐る恐る僕がレイアの様子を見ると……レイアは微笑んでいた。

「知っています。全部。リリアが監視の予定だって」
「そっか……」
「心配で追いかけてくれたことも全部知っています。リリアがお人好しだって事も。そこにいるエイダが一番良く知っていると思いますよ」

 それにエイダが、まあねと小さく言っている。
 リリアは微笑む。

「そう、全くレイアは……ええ、そうね。でももう、大丈夫かもしれないのよね」
「はい、僕が頑張ります!」

 僕は元気よく答えながら責任は重大だと思ったのだった。







 本日最後の馬車に乗れた僕達は、その馬車の中でリリアから話を聞く。

「最近、あの“パンゲア”という島があったあたりの海流がおかしいのはレイアも知っていたみたいだけれど、それが最近特に渦を巻くように
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