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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
涼宮ハルヒの憂鬱 〜ワンダー ヒューマン〜
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せんか?いえ、もっと言ってしまえば、僕たちがどのように動いたかを教えてもらえば・・・・」

「そりゃ無理だ古泉。オレと「奴」はこの世界において完全にイレギュラーなんだ。この「物語」に本来存在しないキャラクターなんだよ。だから俺たちは涼宮ハルヒに関係がないんだ。現れるべくして現れるなら、関係してないとおかしいだろ?つまり、この世界の未来も、俺たちのことを知らない。「未来」もひっくるめて、「この世界」だからな」

「そうですか・・・・」

「おいおい。だから勝手に納得するなよ!!肝心の俺が置いてけぼりじゃないか!」

「説明しだしたらきりがないし、お前はこの世界の構造を知りたいわけじゃないだろ?」

「そこまでは・・・」

「だからお前が知ってりゃいいのは、自分の命が狙われているってことだけで十分だ。本来、こんなもん背負わせるものじゃないんだけどな」

「・・・・・・・」

「で、どうしますか?とりあえず今日は解散しますか?もう23時です。汗も流したいですし、僕としてはお開きにしたいのですが」

「そうすっかな。キョン、明日までに決めとけよ??」

「ああ・・・・ん?なんだ長門」

「これを」

「なんだこれ」

長門がキョンに防犯ブザーのようなものを渡している。

「貴方の命が危険にさらされたときに作動する。・・・・貴方にはこれを」

「ん?」

そして蒔風に同じようなものを渡した。

「あちらのほうが作動したら、貴方は瞬時に彼の居る場所に転送される」

「おおー!!ありがとう!!」

「ありがとな、長門」

「(コクン)」

「んじゃ、おやすみなさーい」

「では僕も」

「・・・・・・・・・(スタスタ)」

「じゃあ、キョンくん。気を付けてくださいね?また明日」

「あ、はい。また明日・・・・」


キョンは思う。


(畜生、「また明日」ってのがこんなに重いなんてよ・・・・・)







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次の日、蒔風は北高に転校した。

クラスはキョンのクラスとは違う。
おそらく、涼宮の近くだと危ないからだろう。

そして放課後、蒔風はSOS団の部室に向かった。





「そこで!!おれは襲いかかるチンピラどもをバッタバッタとなぎ倒していったわけよ!!」


そこで彼は、涼宮に自分の売り込みをしていた。何としてもこのSOS団には入らなければならない。
そうでなければ監視が大変だ。とはいえ、「奴」が手を出してくるとは思わないが。


「へえ
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