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うちはオビト逆行物語 [ 逆行?何それ美味しいの?] 壱
うちはオビト逆行物語〜きっと他にもいるから〜
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カカシの家ではいろんな事をした。
でも皆、何一つ俺の考えている事には口出しをしなかった。
やっぱりこいつらはいい奴だと、痛感した。
だから、今回は。
今回だけは絶対に爺婆になるまで死なせねぇからな。
改めてそう思えた。
ふと、ドアが開く音がした。
「ただいま。」
「おかえり、父さん。」
カカシの声でその人物を見る。
「「「お邪魔しています。」」」
「ごめんね父さん、勝手に入れちゃったんだけど…。」
「うん、大丈夫だよ、カカシが友達を連れてくるなんて珍しいしね。」
ニコッ、とカカシとは正反対の顔で話す人。
…へぇ、この人がサクモさんって言うんだ。
大人になったカカシとそっくりで、笑いそうだ。
なんて考えてたら、サクモさんは俺の方を見た。
「君がうちはオビトくん?」
「あ、はい。」
何故名前を知っているんだ?
「実はと言うと、オレ、君のお父さんによくお世話になってたからね。」
え。
「父さんの…?父さんの事、知っているんですか!?」
「あぁ、オレの部下だったからね。」
俺の父さんが…サクモさんの部下。
あの、白い牙と恐れられるサクモさんの…。
「っと、さぁ皆、もう日が暮れてきているからお家に帰らないと親御さんが心配するよ。」
たしかにそろそろ帰らないと婆ぁちゃんが心配しそうだ。
「サクモさん、今度また父さんの話聞かせてね、俺、親のこと何も知らないし、顔写真もあんまないからさ。」
「そうだったのかい?まぁ確かに、あの子は写真に映るのを拒んでたからなぁ。」
「…。」
カカシの視線が少し気になったがあえて無視。
そのあと、カカシに付き添われながら、皆で帰り道を歩いていた。
「まさか、オビトの親父さんがあのサクモさんの部下だったなんてな。」
「子どもを見れば疑うけどな。」
「おいカカシっ!!お前は一言余計なんだよっ!」
ほんとにコイツムカつく…!
どうしてあの性格がこうなったのかを知りたい。
…俺のせいか。
はぁ、とため息をつき、気を取り直す。
「じゃあ俺たちここの道だから。」
「わざわざありがとうね、カカシ。」
「ん。」
やっぱり可愛くないもんは可愛くない、むしろイラつく。
「オビト、気をつけてね!」
「おう!じゃあな!」
そうして3人の後ろ姿に手を振る。
さてと、俺も帰るか。
そう思いまた進見始める。
はぁ、なんでうちはの敷地はこうも遠いか・・・。
端っこに追いやられてるんだから仕方ねぇか・・・。
ところで。
「なんっでお前まだついてきてんの!?もういいだろ!?」
「は?まだオビト帰らせてないデショ。」
何言ってんの、と呆れた顔をする。
何言ってんのってこっちのセリフなんですけど?
「別に1人で帰れるわ馬鹿!!」
「じゃあせめて教えてよ。」
「…は?」
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