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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第10章 エル・ファシル掃討作戦 後編 @
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 宇宙歴793年 3月22日
この日は私にとってそしてこの時の同盟軍にとって1位2位を争う大惨事が発生した日だった。
私は弁護人もつけられないまま即決裁判にかけられ
「上官命令抵抗罪」
の罪が確定し上告したが第2攻撃任務軍は「臨時」編成軍だから上告したのちの法的処理ができないという口実で取り下げられた。
判決は罪状確定からたったの2時間で出てきた。
要するに最初っから罪状から判決まで何から何まで決まっていたというわけであった。
偉そうに法務主任士官の中佐が座っていた。
左右には法務士官の少佐1名、大尉1名、少尉2名がいた。
そして中佐が立ち上がり
「今からエーリッヒ・フォン・シュナイダー大尉の判決を読み上げる
被告は起立せよ」
私は立ち上がる
さあ、なんとでも来い
銃殺でもなんでも来いよ
と焼けくそになりながら中佐をにらみつける
「判決
エーリッヒ・フォン・シュナイダー大尉
右の者を大尉より中尉に降格す
また、
指揮幕僚課程への入課を取り消す。
以上」
ほとんど嫌がらせ以外の何物でもなかった
中尉降格はまだわかる
しかし、指揮幕僚課程への入課取り消しは本当に嫌がらせ以外の何物でもなかった
実はケン大佐の指導の甲斐あって指揮幕僚課程へ合格しこの出征終了し次第第47期後期指揮幕僚課程へ入課する予定であったのだった。
そして、目つきのきつい女性法務大尉がつかつか歩み寄ってきて
「中尉。
貴官の階級章を回収する。
この箱に今から外して入れなさい。」
私はもうどうでもよかったので
「あいにく手がこの状態なんでね
そっちではずしていただけますか?」
と手錠をされた手を見せた
すると大尉はいきなり私の首元に手を伸ばし大尉の階級章を引きちぎった。
そして、床に投げ捨て踏み潰してへにゃへにゃに曲げてしまった。
大尉は中尉の階級章を私に投げつけて
「中尉
帝国人の分際で調子に乗るなよ
今回の判決が甘かったのを幸運に思うのね。」
と言って去って行った。
内心面白がっていたが爆笑するわけにもいかないのでふてくされながら中尉の階級章を付けた。
私のサイドにいた憲兵たちが小さな声で話すことに対してわたしはまたかと内心思った。
彼らの話を要約すると私が同盟人であれば不起訴でヴァーンシャッフェ大佐の思い違いで済んだものの私が帝国亡命人であることがあだとなったらしい
ため息しか出なかった
拘束期間はあと3日程度あった
まあせいぜい本でも読んで…と思っていた
しかし、戦場ではそうやすやすと物事は運ばなかった。
ここ1週間の掃討作戦で3個の航空基地、2個の宇宙軍港、7個の地上軍拠点をたたかれた帝国軍は最後の攻勢に出てきたのであった。
それもテロという形で
私は南部大陸第2中枢都市アルデンヌという自
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