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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
135 BoB¢O
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ームは《Peach》。

高校こそ違うが、学年としては歳上なので先輩と呼んでいる女性。……その人が私と待ち合わせていた人物で、私に【ガンゲイル・オンライン】を(すす)めてくれた人物でもある。……そんな事になったきっかけはひょんなことだったが、私は桃原先輩には感謝している。

……とある事件≠境に、銃器の類いを見るだけでも一時期は激しい症状──それこそ、重篤(じゅうとく)な息切れなどの症状に見舞われていたのだが、先輩から誘われた【GGO】にインする様になってから、それらの症状が幾らか軽微なものになったからだ。

「で、いきなりどうしたの?」

「………」

私がいきなり呼び出した理由を訊ねてくる桃原先輩。けれども私が待ち合わせに指定した場所では人の通りが忙しいで、語りの入り方が判らない。……私が桃原先輩を呼び出したのは桃原先輩に相談したい事があったからなのだが、あまり余人には聞かせたくない内容でもあった。

「……場所変えさせて下さい。……その、この場所ではちょっと話しにくいので…」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「ストーカー、ねぇ…」

「はい…」

桃原先輩を待ち合わせていた場所から一番近くの公園に誘い、私が最近抱いていた悩みを打ち明けた。……私の悩み──それは、今先輩が復唱した通り、1週間前だったくらいからかストーカー──更に詳しくは尾行されている事について悩んでいる。

しかし、正直なところ、自分は──こう云っては(いささ)忸怩(じくじ)たる思いがあるが、自分自身をあまり目立たない容姿だと云う事は自覚しているので最初の頃──大体1週間くらい前は私の自意識過剰と一笑に伏していた。……が、それも3日4日と続けば、いい加減笑い話では済まなくなった。

「……うーん…」

桃原先輩は顎に手を当てながら考え込む。明日にはBoB≠ェある事を私も知っていて、桃原先輩に心労を掛けさせてしまうような事になってしまったが、私もそろそろ限界だったのだ。……聞いてもらえるだけでも嬉しい。

……そう、云ってしまえばBoB≠前にしてガス抜きを兼ねた愚痴で──BoB≠ェ終わったら警察にでも相談しに行くつもりだったのだが、どうやら私は桃原先輩の──こう云ってしまえば桃原先輩に対して失礼になってしまうが、【ガンゲイル・オンライン】を私に薦めてくれた桃原先輩のお節介焼き度合い≠失念していたようで…

「ねぇ、この話警察に相談した? もししてなかったら私の知り合いに親身になってくれる人を知ってるんだ──男の人だけどね」

「それはちょっと…」

桃原先輩はそう──言いにくそうにおずおずと提案してきてくれたが、当然のことながら断らせてもらった。

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