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異世界にて、地球兵器で戦えり
第八話 自衛隊と各国の状況
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式兵器を再配備した理由に納得したように呟いたという。

こうして、二十一世紀の地球世界は、中世時代の文明しか築いていない異世界に自分の世界と同等の軍事力と文明を所持している国家が存在する事を知る。この事実は直ぐに日本側に流れるが、地球世界と似た世界から特地に転移したアカツキ帝国の存在を知ったSF作家や架空戦記ファンは無論のこと、科学者の間でも歓喜したが、しかし転移して10年で特地で実行に移した軍事行動に、もはや平成日本を知るものなら分かりやすい行動が日本各地で起きていた。

「帝国主義を許すな!」

「自衛隊の侵略行為を許すな!!」

「自衛隊は、帝国主義国家と同じで特地を侵略している!」

銀座では、大小様々な左翼組織による大規模なデモ隊が抗議しており、これを支持する愉快な仲間達も賛同して、これらの大規模デモには海外勢力も混じっているので、日本政府は、これらのデモ隊対応に追わる事になる。

こうした動きに事実を真面に伝えないマスコミという名のマスゴミ達の報道もあり、今の日本は軍国主義国家として報道しているアカツキ帝国に対して批判する報道を続けて、アカツキ帝国と特地で共闘するという事実もあり、本位内閣発足後にして、最大の政府批判を浴びる事になる。

「全く勝手な事ばかり……」

「しかし総理。アカツキ帝国は、日本とは文化も民族的にも同じことは分かりましたが、果たして信用できるか怪しいものですよ。」

「信用できなくとも、共闘しなければ特地の利権得るどころか、下手をすれば無駄な出費が増えるだけだ」

この若い政治家の言葉に、本位は心の中でため息を吐く。いくら民衆やマスコミが、アカツキ帝国と共闘するなとワーワー騒いでも、そんなこと出来るわけがない。下手に敵対でもすれば、逆にこっちが痛い目に遭う事は、軍事のエキスパートでもない本位でも分かりきっているのだ。

彼らは特地に国があり、いくらでも人員や補給物資を整える事が出来るが、日本では状況が違い過ぎる。日本は、特地からの行き来は門を潜る事しか出来ない。しかし、その門の大きさの都合上。どうしても門の補給はトラックからの経由でしかできなく、補給物資を送るにも限界があり、特地に送る戦力も限定せざるを得ない。しかも、万が一にアカツキ帝国が自衛隊と敵対する関係になれば、どんな方法であるにせよ、門を破壊すれば日本との行き来は出来ないし、日本は門からの利益を失い、三個師団も送り込んだ自衛隊も失い、補給が絶たれた自衛隊は特地で孤立する羽目にもなる。そうなれば、日本にとって大赤字を背負う羽目になるし、アカツキ帝国と敵対の決断を下した日本の国際的批判も免れないものとなり、世界からその信用を失ってしまう。

そういう事を理解してはいるが、今は大多数の政治家が民衆の目もあり、アカツキ帝国に対
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