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決戦!!天本博士VS超時空天下人ヒデヨシ
19部分:第十九章
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第十九章

「ちょっと以上にな」
「だよねえ」
「これは術じゃ」
「術!?」
「やっぱり人間じゃないのか」
 ローマ市民から見ればそうであった。
「あんた、やっぱり」
「人間じゃないのか」
「いい加減にせぬか、わしは人間じゃ」 
 ヒデヨシ自身はこう主張する。
「嘘ではない」
「じゃあ何で時空を超えられるんですか?」
 小田切君はかなり率直にそのヒデヨシに尋ねた。
「普通に超えてますよね」
「うむ」
「道具とか使わずにですよね」
「わしにからくりは不要じゃ」
 しかもこうまで言う。
「そんなものはな」
「じゃあやっぱり生身で、ですよね」
「左様」
 やはり認めるのだった。
「軽いものじゃ。誰でもできるぞ」
「いや、できませんから」
 小田切君は今のヒデヨシの言葉に速攻で突っ込み返した。
「そんなの誰も」
「とにかくじゃ。わしの炎」
 ヒデヨシはまた博士に向かって言っていた。
「受けてみるがいい」
「ふふふ、面白い」
 博士もまたヒデヨシのその炎を見て不敵に笑う。
「ではわしもじゃ。見よ!」
「なっ、雷!」
「あの鞭から放たれたぞ!」
 今度の博士の行動を見てまた叫ぶローマ市民達であった。
「雷を操った!」
「やはり化け物だ!」
「ふふふ、わしを誰だと思っておる」
 博士は化け物と言われても不敵な笑みを浮かべるだけだった。その周りに七つの雷が蛇の如くうねり博士のコントロールを待っていた。
「わしは天本破天荒、わしにできぬことはないのじゃ」
「やっぱりこうだよ」
「そうだね」
 またここでライゾウとタロが話す。
「何かこの博士の方がな」
「悪役だよね」
「本当にね」 
 そして彼等の言葉に小田切君も同意であった。
「博士はねえ。これはね」
「どうしようもないっていうかな」
「完璧にマッドサイエンティストだよ」
「さて、それではじゃ」
 博士の不敵な言葉がまた出される。
「受けてみるがいい。この雷」
「そちらもな」
 やはりヒデヨシも引かない。
「わしの炎、受けるのじゃ」
「ではわしの雷と御主の炎」
「どちらが強いか」
「ここで確かめようぞ」
「さあ、行くのじゃわしの炎よ」
 何とコロシアムの上空に無数の火球が現われたのだった。
「空に火の玉が!?」
「あれがあのおっさんの術か!」
「おっさんではない」
 またここで言うヒデヨシだった。
「わしは豊臣秀吉。覚えておくことじゃ」
「やっぱり化け物じゃねえか!」
「炎が来るぞおい!」
 ローマ市民達の喧騒は最早音楽に過ぎなかった。
「どうなるんだ一体!」
「この化け物同士の闘い!」
「行け!」
 ヒデヨシがまた叫んだ。
「そしてあの下郎を焼き尽くせ。よいな!」
 炎は
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