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異世界にて、地球兵器で戦えり
第六話 中間地点の都市を占領せよ
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ていた。

アカツキ帝国の戦闘機、攻撃機とは明らかにサイズが違う大型の航空機。それは地球世界で、B-52と呼ばれるアメリカ空軍が運用する戦略爆撃機である。このB-52は、アカツキ帝国命名で52式爆撃機という名で正式配備されている。管轄は空軍ではなく、特軍となっている。

この52式爆撃機で、敵の帝都を爆撃するという任務に選ばれた特軍パイロットは興奮していた。

「よし、発進するぞ!」

機器を確認して発進準備は完了する。

「発進!」

二機の大型爆撃機である52式爆撃機は、エルメス航空基地より飛び立つ。


飛行からしばらく経過すると、先行偵察に出た偵察隊の地図を確認して帝都に到着する。

「機長。帝都を確認しました」

「いよいよだな。念を押して言っておくが、市街地にだけは爆撃はするな!爆撃目標は、皇宮、元老院といった重要拠点のみに限定しろ。二番機、三番機にも伝えろ!」

「了解です!」

帝都に侵入した爆撃機隊は、爆撃進路に入る。これに、既に帝都に侵入しているアカツキ帝国兵士達のレーザー誘導を受けて、爆撃目標を確認した。

「爆撃目標を確認!」

「投下!」

高高度より精密誘導が可能なJSOWを投下して爆撃した。次々と帝都の重要目標を爆撃していく爆撃隊。その正確無比な爆撃で、帝都の重要拠点は吹き飛ばされて、がれきの山と化していた。

「爆撃は成功だ!」

「よし!」

爆撃を完了した爆撃隊は、仕事を終えたら後は用はないといった様に直ぐに帰投したのだった。この攻撃で、帝都の住民は、帝国貴族が神の怒りを買ったのではと恐怖しているが、帝国貴族は、この爆撃の実行犯をアカツキ帝国であると理解していた故に恐怖した。

こんな何も抵抗も許さずに、帝国が誇る皇宮を破壊つくす術を持っている事に恐怖を覚えたのだ。これで、帝国の中に講和派が増えるのだが、だがこれによりアカツキ帝国も予想もしない帝国の暴走が起きるとは、この時点では、誰も予想できなかった。


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