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大陸の妖精
てっぺんとるチャンスだろ!
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の事だった



(俺は・・・仲間であるエルザにずっと生きててほしい、ずっと傍にいてほしい)



あの時アルトが言った言葉は、エルザ自身の生きる意味を気づかせてくれた

あの言葉があったからこそ自分は生き続けて幸せな未来を作ろうと決意できたのだ




「(私も・・・生きてずっとお前の傍に居たいと思っている)」

少しの気恥ずかしさを含みながら、エルザは心中でそう呟いた



「くそっ」

エルザが止まらないと知ったラクサスは急いで止めに向かおうとする




「火竜の・・咆哮!!!!!」

「ぐっ・・!!」

ナツが放った業火がラクサスの体を包み込む

燃え盛る炎がラクサスの動きを止めた



「チッ・・こんなもので、この俺が・・・!!」

身に纏わりつく炎を腕で振り払い、再びエルザの背後を追おうとするラクサス

しかしラクサスの目に飛び込んできたのは逃げるエルザの背後ではなく、アルトが腕を振り上げている姿だった



「うらァ!!」

「ぐはっ」

ラクサスの顎めがけてアルトが拳を振り抜いた

脳を揺らされたラクサスの足元がグラつく、アルトはその隙を見逃さず、両腕に衝撃波を込めて放つ



「メテオ・ウィザスター!!!」

凄まじい衝撃波が重い音を立てて、ラクサスの体に直撃した

砂煙が巻き上がると同時にラクサスの体は後方へ吹き飛び、アルトはその場に着地する

ナツは後方からゆっくりと歩み寄り、アルトと肩を並べた



「お前の相手はオレたちだ!! ラクサス!!」

ナツが意気揚々といった様子で言い放つ

砂煙が晴れて中から現れたのは口を曲げて怒りをあらわにするラクサス



「お前は・・・俺たちが倒す」

アルトがナツより一歩前へ出てそう言い切った

この一言によりラクサスはより一層怒りを滾らせる



「このガキどもが・・・!!」

ラクサスはわずかに拳を震わせて言った



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