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異世界にて、地球兵器で戦えり
第一話 斜め上の方向に向かい、開戦する
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こうして調査をして大まかな情報を入手したアカツキ帝国は、アビス大陸の過ちを犯さないように、外交官を派遣して穏便に交渉しようと帝国に乗り込んだ外務職員だったが、ここで予想もしない理由で交渉は決裂してしまう。

「我々以外の国で帝国を名乗るとは何様だ!!」

これにより交渉が決裂してしまった。挙句の果てに、アカツキ帝国の最高責任者の引き渡しと属国化を言い渡してきたのだ。当然のように拒否した外務職員だが、これにも腹を立て、事実上の宣戦布告を言い渡された。

「貴殿達の国の運命は決まったも同然だ!!」

これにより交渉は決裂。この事実を聞いて、また戦争かよと健太郎は思ってため息が吐きたくなる心情であったが、これを聞いたアカツキ帝国軍の将軍達は、怒号の怒りで健太郎に迫っていた。


「元帥!直ぐに、あの無礼な蛮族共の国に攻め入る許可を下さい!!」

「そうです。属国化を言い渡すだけでは飽き足らず、元帥まで引き渡せとは無礼千万です!」

「あんな思いあがった国には、直ぐに攻め滅ぼすべきです!」

このように、交渉決裂の要員を知った陸・海・空・特の四軍の将軍達の怒りが収まらず。会議で打つべしとの声を高く上げて、健太郎に進言しているのだ。

「まて、確かに交渉の席で言われた事に腹を立てる気持ちはわかる。だが、相手は明確に宣戦布告をしてきたわけではない。こちらから手を出すのはまずい」

何とか将軍達を宥めようとする健太郎だが、健太郎は忘れていた。このアカツキ帝国に所属する兵士達は、ゲームの時代から、この国を発展させた健太郎に感謝しており、そんな神とも言える存在でもある健太郎を貶されて、我慢できるほど彼らもお人よしではない事に、それはアビス大陸の時に、経験していたはずなのに、健太郎は四年という平和期間の間に忘れていた。


「何を言っているのですか!既に世論は、帝国討つべしと声を高く上げています」

「他の国もです。特に我が国と友好関係を強く持っています亜人諸国からは、対帝国戦に参加したいとの通達が」

(忘れてた。こいつら、俺がらみだとマジになるってことを)

普段は、実務に忠実で高い能力を発揮してくれるのに、健太郎が絡むとどうしても狂信的になってしまう傾向が強かった。そのため、アビス大陸の敗北した列強に対する扱いに関しても、やりすぎな政策を提案した時も、将軍達を宥めるのにすごく苦労した事を健太郎は思い出したのだ。


「分かった。君達の意見と市民の声も十分に伝わった」

なら、と期待の籠った視線を健太郎に浴びせる。

「相手が攻めてくるのを待つ。何もこちらから悪になる必要はない。こっちがあくまでも宣戦布告されて、攻撃を受けた事にすればいい。相手から攻めれば大義名分がこちらにつく。相手の戦力は
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