暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十五話 黙示録の赤い竜
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れはどうかな・・・

その言葉とともにアポカリプスのHPがゲージ分減っていく。いきなりのことに面食らうソレイユたちは何が起こって要るのかわからないので、うかつに攻め入ることもできず警戒しながら事の成り行きを見据えている。
すると変化が起きた。アポカリプスの十個ある王冠が地面に落下した。そこから血のように赤い液体らしきものが広がっていく。どんな攻撃かわからないがソレイユたちは即座に距離を取る。そうしている間にも赤い液体らしきものは広がっている。ある程度まで広がったところで増殖を止めた赤い液体は、今度は赤い液体からいくつもの波紋が広がった。その波紋は徐々に激しさを増すと、波紋が起こっているそれぞれの中心点から人影らしきものが現れた。その数、十一。その人影にソレイユがカーソルを合わせてみると、それぞれゲージ一個分のHPがあった。表記された名を見てみると、

≪The Augustus≫ ≪The Tiberius≫ ≪The Caligula≫ ≪The Claudius≫ ≪The Nero≫ ≪The Vespasianus≫ ≪The Titus≫ ≪The Domitianus≫ ≪The Galba≫ ≪The Otho≫ ≪The Vitellius≫

と書かれていた。ただ、≪The Domitianus≫にはHPゲージがなかった。それを見たソレイユはアポカリプスが何をしたのか大体理解した。

「・・・ローマ皇帝だとでも言いたいのか」

ほう、するどいのう、小僧

嫌らしい笑みを浮かべている、とソレイユは思った。だが、アポカリプスのHP総量を見てみると十五個あったゲージが五個にまで減っていた。どうやら、それなりの代償が必要だったようだ。しかし、状況は最悪と言ってもよかった。唯でさえ、アポカリプス一体にてこずっているのに、そこからさらに敵が増えたのだ。だが、そんなことで臆するソレイユたちではなかった。

「しょうがねぇから、アポカリプスの相手をしながらあの人影の相手もするしかないだろ」

「やっぱりそうなるか・・・」

「仕方ないんじゃないかしら」

そんなやり取りをしているさなか、ローマ皇帝たちの一体がソレイユたちに向かって突っ込んでくる。突っ込んでくるローマ皇帝≪The Vitellius≫のなりは盾に片手剣を持ち、重厚な鎧装備に身を包んでいた。盾を構えながら突っ込んでくる姿を確認したソレイユは左手を刀身に添え、突きの構えをとる。≪The Vitellius≫がソレイユの間合いに入ったその直後、その首に一筋の閃光が走り、鎧の隙間を穿った。その攻撃を受けた≪The Vitellius≫のHPは徐々に減っていくが、半分くらいまで減ったところで止まってしまった。突きを繰り出したソレイユに≪The Vitel
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ